高校進学を言葉がさっぱりわからない国でしてみたら思ってたよりも遥かに波乱万丈な3年間になった話【その6:中学4年生(第2回目)】

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ここ最近、Storys.jpに留学関係のストーリーが増えてきているのでは無いでしょうか。

私も留学生の端くれ、同じ世界というフィールドで闘う仲間(鼻で笑うところです)として皆さんの留学に関するお話を楽しく読ませていただいているのです。が。

読んでみると皆さん夢と希望に溢れ、どのような逆境にもその夢のためであれば負けない素晴らしい精神を決意を持っています。

そしてそのような文を読めば読むほど、私の人生とのその対極差に消沈してしまうのです。

例えば一つ引用させていただきたい文章があるのですが:

 

「このストーリーを通じて、あきらめない事の大切さ、夢を大きく持ち続けることの大切さ、自分を信じ切ることの大切さが、少しでも多くの方々に伝わればと願っています。」

 

イギリスに留学し、ケンブリッジ大学に入学された方のストーリーに記載された言葉です。

大変素晴らしいですし、実際その方のお話を読み、上記のことはひしひしと伝わってきました。

それに比べ、一体私のストーリーから伝わることは何でしょうか。

コラムスの中毒性か、スペイン語でダッチワイフは何と言うか。他に最近覚えた言葉といえばダンゴムシです。ダンゴムシ。Babosaですって。いつ使うんですかね。

これではただのSEGAとオリエンタル工業の、今流行りのステマ要員みたいです。それとダンゴムシのステマ。意味が分からない上に悲しくなってきました。

 

同じ地球に生まれ、同じように米を主食として食べ、そして同じように海外に出て行ったはずなのに、なぜここまで差が出来るのでしょう。

ていうかぶっちゃけどうやったあんなに頭が良さそうな文が書けるのか。

スタイリッシュな文章で自分の今までの努力や経験を皆様に送るストーリーに感動する傍ら、「フランス人は愛の火山であ」だなんて謎の名言を書きドヤ顔しているバカ丸出しな自分のストーリーを読み、ノートパソコンごと火をつけて自分のStorys.jpのアカウントを抹消したくなりました(※ノートパソコンを燃やしてもアカウントは消せません)。

 

私と彼らの違いとは一体何なのか。

悔しかったので彼らのストーリーを分析したところ、一人の方は留学前に東大受験をされていて、もう一人の方は国際バカロレアを取得されていたことが明らかになりました。

結論、それは地頭の良さ。神なんていないんや。

余談ではありますが、今まで私はWikipediaで3,4回ほどバカロレアの項目は読んだことはあるのですが、未だバカロレアが結局何なのかすら理解できていません。

受けるとか取得以前の問題です。

Wikipediaの編集に問題があるのか、はたまた私の頭に問題があるのか、真実は闇の中。

 

このとおり、自分が世界に自分のバカさを発信しているという事実に私は大層凹みはしたのですが、彼らのお話を読み、あきらめない事の大切さ、夢を大きく持ち続けることの大切さ、自分を信じ切ることの大切さを学びましたので、めげずにこれからもバカ丸出しな話を書いていこうと思います。サーバーの無駄遣いだなんて信じない。

できることならば彼らのストーリーをここで紹介させていただきたいのですが、向こうからしたら大変迷惑だと思いますので、自重しておきます。

 

 

さて

 

 

前置きが長くなってしまいましたが、今回は中学4年生(第2回)のお話でしたよね。

この学年では、私の人生に大きく影響することとなった人に2人出会いました。

アニータちゃんと、ビクトルくん。両方ともにクラスメイトです。

 

アニータは女の子なのですがモヒカン頭がトレードマークで、人でも殴り殺せそうなSex  Pistolsのゴツい指輪が似合う大変パンキーな子でした。

このような風貌ではあるのですが、クラスで一番私の面倒を見てくれた子で、機会があれば常に「さきー!」と声をかけて遊びに誘ってくれていました。

彼女のおかげで中学4年の間をなんとかめげずに過ごせたのだと思います。感謝しています。

 

もう一人の男、ビクトルはぶっちゃけてしまいますと私が恋していた人です。

あ、でもこんなことを書いたら彼氏に嫉妬されちゃうよ(>_<;)

と言いたいところなのですが、そのような存在は皆無なので、何もかも赤裸々に語ってしまいたいと思います。

全ての国民に与えられた発言の自由に、かつてこれほどの虚しさを覚えたことはありません。日本国憲法も考えものです。

 

この当時、スペイン語はやっぱりまだまだ分からなかった私は先生の問いかけにも満足に答えれずに、色々な人から「Sakino lo entiende」と言われていました。訳すと「さきは分かってないよ」。

この動詞の部分entiende、原型はentender、英語で言うunderstandにあたる言葉でして、私はこの動詞が大層嫌いでありました。

「理解してない」と言われるたびに、なんだか私の知能に問題があると思われているようで、頭は正常なのに、ただ言葉を知らないだけなのに!と心の中で悔しく思う日々。

そんな中このビクトル、唯一「Saki no lo sabe」と言ってくれる子でした。

この文、日本語に直すとやっぱり「さきは分かってないよ」なのですが、使われている動詞Sabe(saber)は英語にするとknowになりまして、つまりどちらかと言うと「理解していない」よりは「さきは知らないんだよ」という意味合いが強くなるような気がします。

ビクトルが私の気持ちを考えて言葉をチョイスしてくれたわけでは無いとは思うのですが、彼がそういった言い回しをしてくれたのがその時はとても嬉しく、そこから意識しているうちにあれよあれよと好きになっていました。単純ですけど、なんとも甘酸っぱい話であります。

 

ラブ・イズ・ブラインドとはよく言ったものでして、それからはもう朝ビクトルに「おはよう!」と言われるだけで夜まで有頂天。

携帯番号を教えてもらった日は興奮して走って家まで帰りました。

しかし恋とは常に切ないもの。このビクトル、大変アニータと仲が良く、常に一緒にいたので私はなんだか複雑な思いでした。

ビクトルもアニータも大好きでしたので、2人が一緒にいると嬉しいけどなんだか悲しい。どっちに嫉妬しているのか、はたまた2人の間に入っていけすらしない自分の情けなさが悔しいのか。


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