元ひきこもりの猫人間が芸人目指して慶應大学に入った話 其の2
「小説家とは何者にもなれなかったとき、最後になることのできる最後の職業だから、小説家を目指すべきではない。」
ねこた
なるほど、じゃあ何か別の仕事を目指して最終的に小説家になればいいや
そんな風に思って僕は中学高校に進んだ。
しかし、結局何になりたいのかは、ずっとわからなかった。
デザイナーとか、芸術家とか、映画監督とか、ミュージシャンとか、漫画家とか、起業家とか、発明家とか。
憧れている職業はたくさんある。しかし、それに向けて何かを習得したり、努力をしたりすることはなかった。
ただもんもんと図書室で本を貪り読み、理想の人生を探し求める日々だった。
次第にこう思うようになっていた。
自分は全部の仕事をやってみたい。いろんな面白そうなことをやっている人になりたい。面白そうなことを全てやっている人。
ビートたけし。彼以外、当てはまらない。
なんて、かっこいい生き方、人生を送っているのだろう。彼みたいになりたい。
高校生の頃、僕の理想の人間はビートたけしと村上龍、そして秋元康だった。それはいまでも変わらない。
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