毒母に育てられて14

毒母について…その悪の根源が毒母の母であった、負の連鎖…毒母も同じく小5の時、母に捨てられていた事実を知った。

小5の時の毒母の話…

ひとりっ子だった母を置いて、祖母が出て行ったらしい。

何故か祖母は泣きながら庭に柿の種を埋めて出て行った後に、スナックを経営し始め、マンションもかりて2度と帰って来ず、母と父の2人で過ごしていたという。

つまり、負の連鎖…

毒母も愛情を分からないまま育ち大人になった可哀想な子供の1人だったのだ。

だからと言って同じ過ちを繰り返して良い事にはならない。

祖父は、とても温厚な良い人で働き者なので、何も悪い所が見つからない人なのに、何故なのか？真相を確かめようと、祖父と交流の深い、祖母の妹(私がお世話になった親戚)に話を伺ったが、やはり、祖母のワガママな性格のせいだと聞いた。

聞く所によると、祖母は幼少からワガママな性格だったようだ。

8人

兄弟の中で、1人だけ、そんな性格らしく、妹とは似ても似つかぬ性格だ。

祖母の妹は温厚で、また、その娘も働き者でしっかりとした人で私の母のような存在である。

祖母は人間の心を持たない悪魔に魂を売ったような人で、お金にガメツイ。

自己中心的で周りを混乱させる。

その祖母にパチンコ台を任されたのは幼稚園の頃からだったかなぁ…

隣の喫茶店で1人で食べたり、回転しない寿司屋のカウンターで付けで食べたりして居た。

全く良いイメージがないし懐かなかったなぁ。

その点、祖父だけが良い人で救われてた。

会社の社報に、大切な娘の娘ってタイトルの文面を書いたと聞いた事がある。

祖父にとって、母が1人の娘であるが、当時は警戒心があり、もの大人しい性格だった母は甘え下手なのか余り一緒に行動をした事が無いのかと会話のぎこちなさから想像できた。

私と祖父とは本当の親子のようだったと思う。

母は幼少の頃から祖母によって抑制されていたので好きなことは出来ず、自己を抑え付けて生きていたらしい。

今の姿からは想像つかないが多分、大人になってからストッパーが外れたのかもしれない。

抑制が外れた時に買い物依存、恋愛依存、自己中心的な性格に発展して行った。

そして抑制された母は、祖母によって結婚相手に引き合わされ再婚。

この再婚を拒まず受け入れた母。

愛を知らない母。

初めの結婚相手には不倫され、2人目は家庭内暴力、つくづく男運が悪い母。

私の場合は母とは正反対で間違った事には反抗をする子供だったので、どうにか支配されず済んだのだと思う。

母は祖母の人形のようにコントロールされていたように見える。

自己の意志を持たずに誘導されたままに動く。

まるで操り人形だ。

もし、今がとても辛いと思っていても、自分の意志だけは見失ってはいけない。

難しいけれど、運命に争わないといけない事もある。

小さい時は環境は変える事は出来ないけれど絶対に希望を持ち続けることだけは出来る。

辛くても大人の汚い闇に流されたら終わりだ。

常に疑問を持ち、自分で判断する事、厳しいと思うけれど、いつか這い上がれる自分になると信じて希望を捨てない事。

きっと、親の言う通りにしないとならないって支配されると自分の本当にやりたい事や好きな事や本当は嫌な事が分からなくなる。

母は祖母にコントロールされて自分の意志を持たなくなって、ずっと言いなりになって来た。

愛情が分からなく、人との距離感も測れない、人付き合いが苦手で社会的な順応性がないのは、祖母のスナックで働いていた経験以外は、ほぼ働く事をしてこなかった為だと思う。

外の世界を知らずに生きていたから何も分からないのかも知れない。

祖母は母の事を、いつまでも子供扱いで孫の私に、〇〇ちゃん(母の名前)は可哀想な子だから、見てあげてね、よろしくねって…孫に言う言葉ではない。

小学校の運動会でスナックの客を連れて来て花見でもしてるかのように宴会騒ぎは有名で、とても嫌な思いをしただけだった。

母の幼少期の話を祖母の妹の娘から聞いた所によると、祖母の妹に、1人で寂しそうにしている母の事を見兼ねて、遊びに誘いに言ったら夕暮れ時で部屋は暗いのに灯りもつけずに1人で大人しく本を読んで居て声をかけても遊びに行かないって一言、答えるだけだったようだ。

そんな印象だけが残っていて、後は、父親と2人だったので、作れるものは家庭科実習で覚えたカレーだけだった為に、毎日のように五年生の母はカレーを作っていたらしい。

もしも、当時の母に会えたならば、もしかしたら友達になれたかも知れない、気持ちを分かり合えたかも知れないと思うけれど、今の母の心と私の心は、いつからか分厚い壁が出来ていて、その考えは絵空事でしかないと思う。