あなたに「夢」はありますか?


百人に聞けば百通りの、千人に聞けば千通りの夢が存在するのでしょう。


大金持ちになりたい

有名人になりたい

プロスポーツ選手になりたい

あこがれの人と結婚したい

一流校・一流企業に就職したい

etc


ところで夢にはいくつかの意味があります。


①寝ている時に見るもの

②将来実現したいこと

③楽しい空想や妄想

④心の迷い

⑤儚さ


どれもひと括りにして夢と称するわけですが、①か②をイメージする人が大多数。次いで③といったところではないでしょうか。


私的には①または③。②は当てはまりません。


なぜか?


幼い頃から②に該当する夢というものも持ったことがないのです。


卒業文集には将来の夢的なことを書いた記憶がありますが、それは当時たまたまハマっていたものを記しただけで、いわばやっつけ仕事。これをやりたいんだという思いを胸に秘める。そういった感覚を味わったことがないのです。


誰かのために何かをしたいとか、皆でクリアしたい、クリアすべきある目標が定まっていてそれを達成しようという気持ちならば持ったことはあります。ですがそれは「自分がこうなりたい」という思いとは違うもの。そう考えています。


さらに付け加えるなら、「夢」という概念にはここに記した意味と異なるものがあると私は考えています。


⑥絶対に叶わないもの


叶えることができる可能性のある「夢」は目標と置き換えるほうが相応しい(夢という響きが心地よいのは確かですが)。まず手が届くことは考えられない、不可能としか言いようのないこと。それが「夢」なのではないかと。もっとも「簡単にはできないこと=儚いもの」と置き換えれば⑤は一番近い概念かもしれません。


ただ「夢」をこの概念に縛りつけてしまうと、ロマンチストとは程遠いあまりにつまらないリアリストの暴言にしかなりませんし、「夢」という言葉はあまり気安く使ってほしくないんだよなぁという、単なる私のわがままな思いからきている僻言に過ぎないことは充分承知の上。そこはご容赦ください。



余談ですが、いつだったか北野武さんが「夢を叶えること」について語っていたのをふと思い出します。


【この世に生まれて、生きて、死んでいくだけで、人生は大成功】


普通の人ならば成し遂げられないことを次々とやってのけた北野さんだからこそよりズシンと響いてくる言葉。


でも北野さんが今までやってきたことは「夢を叶えた」こととはちょっと違うのではないのかなと。目の前にあることを一つ一つクリアしていった結果に過ぎないだけなのかなと。私はそんな風に捉えています。



あなたに「夢」はありますか?



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