何度堕ちても再生してきた ドラマのようなジェットコースター珍生

5 / 31 ページ

のはいいが・・・


今度は睡眠薬が効きすぎて起きれない


会社でも猛烈に眠くトイレで寝てしまう


さらなる罪悪感に襲われる


という悪循環を生んだのである



3日後の診察で

さらに強く



医者

もう実家に帰りなさい!!



嫌です!!

それはどうしてもいや!!

会社に言いたくない!!

わたしからは言えない!!



医者

それは大丈夫です

わたしから連絡しますから

明日にでもすぐに連絡しますから

安心してください

(有無言わさず)



・・・・・・・・・

わかりました。。。



安心してください(掃いてあげます)

ばりの呪文にシュシュシューとさっきまでの強気はどこに行ったのやら・・・

静かに観念した



このやり取りの次の日

会社の産業医さんに呼ばれ



産業医

事情は聞きました

お辛かったですね

大丈夫ですか?



と優しく声をかけられたことで

張りつめていた糸がピーンと切れ

なりふり構わず号泣

そんなわたしの様子に



産業医

今日はもう帰りなさい

明日から来なくていいよ

もう実家に帰って休養しなさい

上司にはわたしからお話するから

とにかく休みなさい



と言われ

いつの間にか来ていた人事の方がわたしのバッグも持ってきてくれていた

親にはそのときになって初めて連絡した



明日帰る



この一言を打つので精一杯だった

すごくビックリしていたが


空港には迎えに行くから

気をつけて帰っておいで



と一言

そうして帰ったわたしを揃って空港に迎えに来てくれた両親



お帰り



たった一言だけ

それでも

親の顔を見て安堵したのを覚えている



親の力は偉大だ



当時を振り返って


薫ママ

いきなり帰るって言うからビックリしたわよ

でもすぐに精神やられたか、ってピンと来たんだよねー

妹も1年前にうつ病になってたからね(初耳)

しかも空港で会ったときの薫、顔色が土色だったからかける言葉がなかったわ


そんなに酷かった?・・・

と聞き返すくらい自分の状態をよくわかっていなかった


しかも妹がすでにうつ病になっていたってこのときに初めて聞かされたのである(笑)


実家に帰ったわたしは

それから2週間は食べる、風呂、トイレ以外ずっと寝ていた

寝ても寝ても眠いのである

このとき睡眠薬はすでに服用していなかった


糸が切れたみたいに

死んだように

ずっとずっと寝ていた


そんなわたしを親は何も言わず

ただただ見守ってくれていた

著者の知花 薫さんに人生相談を申込む

著者の知花 薫さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。