10代でうつ病になって悪い人に騙された話(4)
高校転入。
通っていた(正確にはあんまり通えていなかった)高校を辞めることになったきっかけは、母親とのケンカだった。
入学して2、3ヶ月しか経たない6月くらいだった。
精神的に不安定だった事で、高校に通えなくなり家にいることが増えていったある日の朝だった。確か私は制服を着ていた。学校に行こうとはしていたんだ。
でも行かなきゃと思う心に身体がついていかなかった。
学校に行かない私を見て、
「こんなに高い学費を払ってるのに!!もう辞めなさい!!!」
母親が痺れを切らして怒鳴ってきた。
私は行きたくても身体が言うことを聞かない訳の分からなくなった自分のと心と体に混乱し、怒り狂った。母親の言葉に対し
「行かんわ!!辞めるわ!!」
と言い返した。今思えば、売り言葉に買い言葉だった。
そして、母と2人で学校へ行き、退学手続きをとった。担任の先生は引き止めてくれたが、結局退学することになった。
退学手続きが終わり、私は自分の居場所が完全になくなった気がした。人生が真っ暗になった気がした。この先の不安と何故こんな事になってしまったのか、混乱した気持ちでいっぱいになった。
怖くなった私は「やっぱり辞めたくない、学校に戻りたい」と母に訴えた。訴えが二転三転する娘につられ、母も疲弊混乱し正常な判断力を失っていた。娘の将来を思い、母は学校に電話して退学手続きを取り消したいと話してくれたが、既に時遅く学校に戻ることは叶わなかった。
相談できる身内もいなかったため、母娘2人途方に暮れていた。これから先どうすればいいのかと…。
あなたの親御さんの人生を雑誌にしませんか?

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