お金のことを何も知らないバカな美容師が独立するまで

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同じヘアメイクの現場で出会った僕よりも

だいぶ年下の女の子。



フリーランスで働いているという

可愛らしい女の子。



この子が僕の目を覚まさせてくれることになる。



ヘアメイクの仕事の休憩中。



「ホッシーみたいな美容師っていっぱいいるよね。」



当時の僕は、自分が特別な人間だと思っていた。



だからなんとなくそこにカチンときていた。



「はい?どのへんが??」



「毎日、同業者や同じような人たちとばっかりお酒を飲んで、

群れて傷の舐め合いしているバカ美容師」



心の声

…はぁ?なんでそんな事言われなきゃいけないんだよ。

お前になにがわかるんだよ!ボケ!…



この女の子、実はヘアメイクの他にもお店を

2つ経営している女の子で僕なんか

足元にもおよばないくらい稼いでいる。



どうやらガールズバーを経営しているらしく、

その流れでヘアメイクも仕事としてやっているらしい。



「ホッシーさぁ、一生、フリーランスでやってくつもり?

自分に足かせつけないで楽しければいいやって思って

毎日過ごして成長もしないでただ歳だけとってく人生って

本当に望んでる楽しい人生なの?」



うぅ。。。



なにもこの子には言い返せない。



そのまま話は流れてしまって、お互い仕事に戻る。



この時の悔しさは一生忘れないだろう。



それと同時に、ダメな僕を奮い立たせる魔法の言葉に感じた。



だから本当にありがとう。



君があの時、あの質問を僕にしてくれていなかったら



まだ独立していないと思う。



そして次の日かから30歳のうちに独立という目標を立てて

一念発起する事となる。




とはいえ、なにから始めたら良いのかわからない。




当時、貯金は150万円しかなかった。




こんなんで独立できるはずがない。




そうなるとやはり借り入れをしなければいけない。



僕はとりあえず、

日本政策金融公庫のホームページを見てみる事にした。



挿し絵入りで分かりやすく解説してくれている。



金融機関とは思えないアットホームなホームページ。



だけど

結果、良くわからなかった。




なのでとりあえず、電話してみよう!



そう思って、電話をかける。



「はい!日本政策金融公庫です」



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