第9話『心動かすもの』 ⭐︎夢を諦めている人へ!コードも読めないアラサーの私がプロのジャズシンガーになるまで⭐︎
というではありませんか。
ごもっとも!
しかし!
引き下がるわけには行きませんでした。
私は無理を承知で
「全て、excellent(よい) にマークしてくれ」
と頼みました。
「嘘を書いた事で学校側から非難されるのはごめんだ、第一向こうで授業を理解できるのか?」
というようなことを言う彼に向かって、この時
私は初めて例文以外の英語を話しました。
「 I want study music!!! not english!!!! 」
はい、そうですね。
文法、間違ってます^^;
正確 には「I want to study music」ですね。
しかし、頭で考えず、本当に心の声を伝えられた!という達成感がありました。
これこそがホンモノの英会話です!
私の迫力に押されたのか、文法は間違っていてもはっきりと私の意志は伝わったようです。
「私は音楽を勉強しに行くんだ!英語を学びに行くんじゃない」
これに彼は感動(観念?)したのか 推薦状を書き直すことを約束してくれました。
数日後に受け取った推薦状には
マークシート形式の部分だけじゃなく、その用紙の裏に
彼女はきっとアメリカに行ってもうまくやれるだろう。
英語はまだまだ日常会話程度だか、彼女のパーソナリティーを持ってのぞめば
必ず会話力向上につながるはずだ。渡米までにまだ時間があるし、今後も彼女のサポートを約束する。
というようなエクストラな推薦文まで添えてくれていた。
ありがとうグレン。あなたは最高です。
(時間かかった、とか言って追加料金取られたけど←しっかり者)
さすがにこの推薦状を勝ち取った時は胸が熱くなりました。
まさに、無理だと思っていたものを、無理だと諦めない事で勝ち取ったのです。
不可能な事などないのかもしれませんよ。
もしあるとしたら、それは自分が諦めた時、なのかもしれません。
一ヶ月後、バークリーから
「 私達はあなたの入学を待っています。」
という手紙が届きました。
しかも、英語力が足りない人は有無を言わさずバークリー入学前に入学させられるという英語のプレスクールもパス。
文法間違いの、あの一言がもたらした”ミラクル”。
人の心を動かすのは、やはり人の心という事です。
さていよいよ入学の日が迫ってきました。
第一章 はこれにておしまい。
なお第一章は2004~2006年にかけて書いたものです。
第二章 いよいよ渡米、そして........挫折。10年の時を経ての現在迎えている私の人生の第二幕?!へと続きます。
お付き合い頂けましたら幸いです。
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