10代でうつ病になって悪い人に騙された話(7)
地元で再出発。
夏、地元での生活が始まった。
通信制高校の勉強はレポートを提出し、年1回のスクーリングに行けばいいので、そのままレポートでの勉強は続けていた。
でも、学校に通わないレポートの勉強だけでは孤独感は一層強くなるので、アルバイトを始めてみた。
最初に就いたアルバイトはコンビニ。家から少し距離があったが、自転車で通って働いていた。
店長はセカセカしたおじさん。16歳の頼りのない私を雇ってくれ有り難かった。忙しい時間帯のレジ仕事は大変だったが、こなせるようになると楽しいものでもあった。
しかし、私の仕事ぶりがスムーズでないことに店長はいつもを注意を向け「あぁ、また精神安定剤もらいに行かないといけない」と言いいつもイライラしていた。店長も精神的な疾患を持っていたのかもしれない。
結局、始めてのアルバイトでうまく仕事をこなせず、一カ月も経たずにコンビニの仕事は辞めてしまった。
私には働くのはまだ難しいのかな…と、
本当は高校に通いたかった私は、働くことにうまく適応できなかったことに落ち込んでしまった。
アルバイトを辞めた後は、家の中で過ごす日々が続いた。
家の近くには学校があり、学生達の賑やかな声や、チャイムの音が聞こえる。自分が置かれている状況と比べてしまい虚しさと屈辱感を感じていた。
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