《6話 ラスト》最愛の母を亡くすまでの最期の時間 〜1歳児の子育てをしながらがんセンターに通った日々〜

1 / 4 ページ

その日は母が愛した父と

本当に仲が良かった母のお姉さんが

病室で母と泊まる日だった。

お母さん、大好きな2人と居て本当に安心して眠りについたのか、

父とお姉さんがおやすみなさいの挨拶を交わして寝出したとき、

看護婦さんが心電図の異変の知らせに急いで部屋に入ってきたそうです。

父からの話によると

最後母の涙がつたい、

口を2度ほど動かそうとしていたと。

きっと「ありがとう」「さようなら」と言おうとしたのではないかと父は言っていました。

私は自宅にいて父からの緊急電話で母が息を引き取ったことを知り、旦那の前で泣き崩れた。

心臓がずっとバクバクして、

嘘であってほしいと思いながらも、月の光がその日も綺麗で。

もういないことを母に代わって月に教えられた気がして、

「ずっとこうやって見ているから大丈夫。」

「悲しまないでね。」と母に言われた気がした。

お母さんはもうあっちに行ってしまったんだと

悲しくてその場から動けずにずっと月を見ていた。

最後の日に母は

動けない、

話せない、

目も開けない、

みんなの読んで良かった!