読むとがっかりする普通の話。
ありきたりな話。
平凡すぎて見向きもされない話。
何の変哲も無い、どこにでもありふれた
誰もが通るだろう道筋を普通の
どこからみてもただの人が
語り出した。
そいつは抑揚もなく話すので、あまり情緒を感じられず半ば暇つぶしに眺めていたそいつの風貌は見るからに普通だった。
そしてその口調はあまりに
印象に残らないので
気にも止めずに私は知らんぷりをした。
なにかわからないがなにごとかを話すそいつの言葉は本当に何の印象も与えなかった。
そこに群がる人たちがなにを思ってその話をしているのか想像もつかない。
これほど話に意味を持たせずに話せる人がいるのが不思議なほどその話には意味がなかった。
漫才師が作る創作も脚本家が書く読みものも大抵なにかしらの意味があると思うけれどそいつの話は酷く無意味だった。
何の感動も与えずにここで自由に話すこいつはよほど暇なのだと思った。そしてそれを聞いている私はそれ以上につまらないのかもしれないのだと言われた気がした。いや、たしかにそういっていた。そんな話をそいつはしていたのだった。
「何の話をしているのか教えてほしいですか?」
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