旧マルチ商法、MLMがこんな事になってきている

特定商取引法第33条で連鎖販売取引と定義されている販売取引で俗にマルチ商法とも呼ばれる。英語での正式名称はMLM、Multiple Level Marketing。多層的マーケティングとでも訳すのだろうか。こちらの俗称はネットワーキング・ビジネス。こちらの方がピンとくる。

よく誤解されるのが所謂「ネズミ講」との関係。

ネズミ講は無限連鎖講とも呼ばれて階層の上にいる親会員が子会員を獲得して、その出資金を上層階にいる会員が配当として配分されるもので原則そこに商品は介在しないか、してもほとんど価値が無くネズミ講である事を隠す目的である。

一方で、MLMはある商品を販売すると購入者に販売マージンが得られるとして勧誘して、入会金、商品購入費、研修費などの負担をさせるもので、それらが上位者の収入となっていく。

ここに商品の存在が鍵になるわけだが、どのような商品が扱われているかご存知だろうか?

1990年代に問題になったアムウェイというアメリカの会社は主として洗剤を販売していた。少しおとなしかったと思ったら現在では化粧品やサプリメントを中心に販売している。

少し前の数字だが同社日本法人のホームページによると2015年度の売上は約989億円。内訳はサプリメントが約430億円、化粧品等が約256億円、次いで鍋釜等が約244億円という事になっている。

その他、ファクシミリや通信機器の販売と言うものもあったが皆立ち行かずに、いつの間にか聞かなくなっている。

そうかと思うと隣の国韓国ではアメリカ大手MLMが通信回線の販売を開始したとの報道。

この会社、日本法人も設立したが日本での通信回線の転売は規制も厳しく、競争も激しいとの事で旨味が少ないと言う事で、今度は狙いを「電力」にした模様。

ご存知のように近年、電力の販売は自由化されて新規参入が相次いでいる。

東京ガスの様に自社のガス製造の為に輸入しているLNG(液化天然ガス)を燃料に発電に乗り出している会社もあるが、中には自身では発電設備を有さずに発電事業者から買電して転売する業者も多い。

その様な業者の一社と組んで既存の電力会社から新規の参入業者への乗換えを「商品」にしようと言うのだ。自身はセールス部隊を持たずにMLMに依存すると言うのだ。

勿論、供給責任は新規参入者にあり事前説明、契約もこの会社との間で結ばれることとなる。

法的には問題が無さそうだし、供給される電気は今までのものと変わらず、送電線も同じ。

但し、これまでのMLMで問題になった様な報奨金目当ての強引な売込みが防げるのかは、これからの推移を見守るしかない。

昨年、幕張メッセで行われたオープニングイベントには5千人もの人が集まったという。







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