口下手童貞少年、ナンバーワンホストになる ① 決意編
(・・・・・んっ?そういえば俺、なんで人に期待ばっかりしてんだろ?
自分で何も動いてない・・・。
自分がコンパを開催した事もないし、自分がナンパした事もない・・・。
彼女、彼女っていう癖に・・・。彼女が欲しい癖に何も行動してない・・。
人に期待ばかりしている。
今思えば、休日にたまり場に毎回毎回行くのだってそうだ・・・。
たまり場に集まってる友達の誰かが何かおもしろい話を持ってくるのを期待してるからだ。
そう、人に期待ばかりしている。
友達が自分の人生を面白くしてくれるのを待っているだけなんだ・・・。
人が自分の人生を面白くしてくれるのを待っててどうする!!!
自分の人生を面白くするのは自分だろ!)
19歳の自分なりの答えだった。
思えば、中学校、高校は本当に何も考えていなかったように思う。
自分なりに導きだした人生初めての納得できる答えだった。
それからも自問自答は続いた・・・。
(彼女・・・
女・・・。
人が生きている理由・・・。
なぜ頑張っていい車に乗ろうとしているんだ……?
…いい女とやりたいからだ……
なぜ頑張ってオシャレな服を買うんだ…?
いい女とやりたいからだ……。
なぜかっこいい仕事をしたいと思うんだ……
いい女とやりたいからだ……。
なぜ金持ちになりたいと思うんだ……
いい女とやりたいからだ……。)
19歳の自分が、
行動の97%をいい女とやるという目的の為に過ごしている事に気が付いた。
(そうだ、人に自分の人生を面白くしてもらうなんて期待するのはやめよう。
自分自身で自分の人生を面白くするんだ!
自分の人生、今一番大事なものは……
アメ車?いや違う…
ブランド物の財布?いや違う…
お金?いや違う…
結局そういう事全部を考えたうえで今、自分が一番求めているもの、興味があるもの……)
(……女。)
常日頃から自分が何気なく連呼していた単語が答えだった!
19歳の自分が今もっとも興味があり、大事だと思う事……女だった。
(女……女か……そうだよ…
俺は今いい女と付き合う、いい女とやりたいっていう事の為に今の生活を送っている。
だったら、毎週末に必すコンパするなんてセコイ事じゃない!
365日女と会うような生活をしてやる!
じゃあそういう仕事は何がある?)
以外と早く答えは出た。
(・・・・・・ホスト・・・?)
その年の1月に私は部品工場を辞めた。
あなたの親御さんの人生を雑誌にしませんか?
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