安倍昭恵夫人付きだった谷氏がイタリア大使館一等書記官になった不自然さ

ニュースで安倍昭恵夫人付きとして通産省から派遣されていた際に、森村学園側とのファックスのやり取りで官庁に口利きをしていたかの様な内容を送っていたことが発覚した谷氏が昨年通産省中小企業庁に戻った後、この夏にイタリア大使館へ一等書記官として派遣されていたことが伝えられた。

この谷氏、東京大学卒ながらエリートコースの上級職ではなく一般職の試験を受けて通産省(現、経済産業省)入省。

いわゆるノンキャリアとしての役人人生を歩んで来ている人。

一般職と言えども大卒程度が学歴要件で、出身大学名を見てみると早慶などの有名私大、国立大学出身大学が上位を占めているので驚かされる。

建前上はキャリア組が政策立案を中心として、ノンキャリア組がその実行を行うこととなっているが、キャリア組は数年のスパンで省外を含む複数の部署を頻繁に異動する為に、実際の業務は長年その業務に就いているノンキャリア組の手に委ねられているとも言える。

実際、私が旧運輸省、現在の国土交通省に出入りしていた際も、明治大学出身者がノンキャリアのトップにいたが、彼はその後省内の人事に絡む総務課長というノンキャリアのトップの地位に異動していった。この地位、過去は天下りにも関与。ノンキャリアだけでなくキャリアにも大きな影響力のあるポストだった。


一方、外交官になるには国家公務員の総合職、同一般職、または外務省専門職の試験に合格して採用されることが必要。こちらは他省庁にも増してキャリア組とノンキャリア組との区別が厳しい。

キャリア外交官と呼ばれるのは総合職合格者。専門職と一般職合格者はノンキャリアと呼ばれる。

ちなみに平成12年までは、外務公務員1種試験という外務省独自の試験が行われていたが、翌年より総合職試験に統合された。

このキャリア組は入省一年間、この間も語学研修に明け暮れるのですが、経過すると2-3年間の在外研修として海外の大学・大学院に派遣されます。この費用、税金です。

その後、本庁と在外公館を行き来して最後は大使として赴任。

ノンキャリア組からでも専門職であれば小国の大使に任命されることはあるらしいが、そこが行きたいような国である可能性は低いだろう。

この様な外務省職員以外でも大使館、領事館に派遣される場合がある。

他の官庁や、都道府県、それに組合の連合や民間企業からの派遣もあります。

今回の様な他省庁からの場合、圧倒的にキャリアの定期異動の一環であることが多く、尚且つ、欧米の治安や生活環境が良い所が赴任先に選ばれる。一方でノンキャリアの場合には比較的治安の悪い小規模な所へ赴任されるとも聞く。

谷氏の任命された一等書記官には通常本省の課長補佐クラス以上が就くと言われているが、谷氏の前の職位は専門官。省内の序列で言うと課長補佐クラスと同等。長年頑張って来た優秀なノンキャリアのポストとなることが多い。この意味では、イタリアの大使館の一等書記官としての異動はかなりグレーゾーン。少なくともかなりの抜擢とは言えよう。

もう一つ気になるのが一等書記官に任命されたタイミング。

安倍昭恵夫人付き秘書官を辞して通産省に帰任してから一年を経てから異動。

ちなみにに秘書官になる為に内閣府に出向する前の経済産業省での職位はクリエイティブ産業課係長。

係長だと二等書記官が相場なので、先ずは専門官に目立たぬ様に昇進させておいて一等書記官へとしたと勘ぐる事もできる。

優秀な人だと言われているが、だとすればこそ安倍昭恵夫人と仲が良かったので栄転したと言う無責任な批判に晒されない様に透明性の高い人事異動を行なって欲しかった。



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