口下手童貞少年、ナンバーワンホストになる ⑭ 謎の深まる女 編

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それから何日かしてから、N美が電話をくれた。


本当にたわいもない話をしていた気がする。

運が良かった事に、

Yには着信が気付かれなかったので、

私の方が、後から折り返したのだ。


Yの前ではほぼ、お客さんの電話はしないのが習慣になっていた。

それでもYには店の状況などを聞かれたりはしたが、

Yのいる所でお客さんと話すと、電話を切った後、

一方的なケンカになるのはわかりきっていたので、

Yには店に行ってからまとめて連絡してると伝えていた。


……まぁ、営業前に連絡を入れるだけで売上が上がるわけがないが。


営業時間と全く関係ない時間に電話をかけるから…

相手は嬉しいのに……



いつもの営業だった。


K野専務「K君、キャッシャーまで。」


着信画面はN美からだった。


N美「今から一人なんだけど、行っても大丈夫?」


私「本当に?全然大丈夫だよ!」


……大丈夫ではなかった。

……緊張していた。

もともとピュアボーイだったという事実は、そんなに早く改善はされていなかったのであろう。


キレイだと思う子には緊張するのだ……


ナンバー1という肩書は、

所詮ハリボテだった。


前回店に来たときの、

N美が身に着けていた物などの高級さが、さらにハリボテの男の緊張を加速させていた。

みんなの読んで良かった!