【理想の上司?】昨日から職場の上司が座らない理由
いつもニコニコしている優しい上司が、今週はずっと渋い顔をしていました。
そして、昨日からは、なぜかずーっと立ったまま、仕事。
同じ部署のみんなが不思議に思っていたら、今日、上司の先輩が尋ねました。
「◎◎君、なんでずっと立ってるの?」
「いや~、ちょっとおしりが・・・」
どうやら、痔で痛かったようです。
上司は、いつもニコニコ。そして、イジられキャラです。
あるときは、先輩に、
「◎◎君は、いつもヘラヘラしていればいいから良いよね。俺は大変なんだよ~」と言われ、
「そんなことないですよ~!僕だって大変なんですよ。今日はこれから、クレームのあったお客さんのところに謝りに行くんですから」
と、ニコニコしながら答えます。
また、あるときは、先輩から、
「◎◎君、老けたよね。なんかもう、若さがないよね」と言われ、
「えっ?僕、そんなに老けました?(肌が)つるっとしていて、ゆでたまごに似ていると思ってるんですけど」
まさかの『ゆでたまご』発言に、部署内にはみんなの笑い声が響きました。
ある火曜日、上司は、「腹が痛い~」と言い、トイレとデスクを何回も行き来しながら、就業時間内はなんとか仕事をしていました(さすがに翌日は休んでいました)。
原因は、日曜日のお昼に、家族に内緒で一人こっそり食べに行った定食屋で、集団食中毒が発生していて、上司も発症してしまったようです。
そんな上司も、家族の具合が悪いといった連絡が入ると、ものの数分で早退し、病院に付き添います。
あるとき、同じ部署の育休明けの◯◯さんが、子どもが熱があって保育所に迎えに行かないといけない、と言うと、
「早く行ってあげなさい。何か、急ぎでやっておくことある?」と聞き返します。
他の人が遅刻や早退をしたときも、「大丈夫?こっちは大丈夫だからね」といつも言います。
私たちの部署では、誰も、上司のことを役職で呼びません。
他の部署の人たちも、上司のことを役職で呼びません。
役職で呼ばれない上司は、みんなから「◎◎さん」と呼ばれます。
そんな上司が、私は大好きです。
あなたの親御さんの人生を雑誌にしませんか?

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