俺のしくじり恋愛 エピソード10
バンちゃんのしくじり恋愛実話⑩
ある時、ふとした出会いがありました。
どうやって出会ったか?はちょっと忘れてしまったのですが、何らかのキッカケがあったのだと思います。
彼女は、OLで背が低く、黒髮コンサバ系の綺麗目な雰囲気でした。基本コンサバ系は好きなので、雰囲気はドンピシャしでた。
日々メールで何通もやり取りしたり、時折電話で話したりで、凄くいい雰囲気でした。
デートも3回して、手も繋ぎ、今までのような障害も全くなく、順調でした!
さすがに今回は手応え充分でした。
彼女も僕といると楽しいとか、また会いたいとか言ってくれていたので、バイトの休憩時間に抜け出してお茶するぐらいでした。
3回目のデートの時、
もうカップルですか?といわんばかりの状態で、
ラブラブを感じさせるような寄り添い方をしておりました。
『◯◯と一緒にいると楽しいし癒されるし、幸せを感じれるよ』
『私もだよ』
『帰りたくないな』
とキスもしました。
と、こんな言葉まで女性から言われていました。
ここまで来ていたら、ほぼゴールは間違いないですね!
『ようやく俺にもこのチャンスが来たか!』
と鷹をくくってしまいました!
ところが・・・!
僕は色んな恋愛本を読みすぎてしまっていたからか、ある本にこう書いてあったのを思い出してしまいました。
『男は紳士に振る舞うべき。これはイケると勘違いしてホテルへ誘い台無しにする事はないように』と。
『焦りは禁物。余裕を見せてちゃんと家まで送れる男に女は惚れる』と。
なので、これはお持ち帰りせず、ちゃんと送ってあげるジェントルマンな振る舞いをするべきだ!と。
『告白は次回会った時に、ちゃんと言おう!今日の手応えなら焦らなくても絶対上手くいく?』と。
帰り際、
『じゃあ、帰ろうか?』
『えっ、帰っちゃうの?』
『また近々会おう!送っていくから』
『寂しいけど、分かった』
そして、別れました。
後日。。
彼女から電話がかかって来ました。
『◯◯ちゃん、どうしたの?』
『うん、実はもう会えなくなっちゃった・・』
この瞬間高層ビルの屋上から突き落とされたような気分になりました。蜘蛛の糸が切れるとはこの事を言うのだと。。
『えっ、なんで⁉︎また会おうってらこの間言ってたじゃん!俺の事嫌いになった?』
『ううん、、そうじゃないの。。私は坂東さんの事、好きで付き合いたかったの。だから、この前のデートの時、付き合ってほしいって言ってほしかったの!でも、坂東さんは言ってくれなかった。。それだけなら、まだ次のデートで期待したんだけど、実は同じタイミングで会っていた男性がもう1人いて、その彼には坂東さんとデートする3日前に会ってて、その彼は、その時付き合ってほしいって言ってくれたの。でも、私は坂東さんから次のデートで言ってくれるのを期待してたから、その彼には3日だけ返事を待ってもらったの。。坂東さんが告白してくれたら、坂東さんと付き合う。坂東さんが告白してくれなかったら、その待たせている彼と付き合うと決めてたの。
待ってもらってたのもあるし、彼もいいひとだったから、気持ちをストレートにぶつけてくれる相手を選びたかったの。。だからごめんなさい』
と。。。
『ガーン・・・』
とはこういう事だ。
僕は弁解するようにこう言いました!
『俺だって誰にも負けないくらい◯◯の事が好きだし、絶対まもってやれる自信もあるから、俺の所に戻ってこいよ!次会った時、ちゃんと言おうと思っていたんだよ!』
『でもダメなの。。ゴメンなさい。。』
『◯◯、もう一度だけチャンス頂戴!』
『辛いけどダメ。。』
『何とかならないの⁉︎◯◯失いたくないよ!』
『私だってそうしたいけど、もう決めた事だからゴメンなさい。今までありがとうね。楽しかったよ。バイバイ。』
と言い放ち電話は切れた。
呆然とするしかなかった。。
何だったんだこれは。。
夢か?
陽への入口が見えた瞬間に
陰のダークサイドへ逆戻り。。
『またか……。定番の口癖になって来てしまった。今回はかなりいける自信もあったのに、結局俺は彼女を作らせてもらえないんだ。。』
と思ってしまった。。
これで、またしてもしくじり恋愛記録を伸ばした。。こんな記録に挑戦してどないすんねん!
という思いで、わけがわからなくなってきた。
今回この恋愛で学んだ事は、
恋愛というものは、スピードが大切だという事。自分がいいなと思う相手には他にも同じようにいいなと思うライバルが必ずいるという事を前提に恋愛するという事。
悠長な事を言っているといい相手は先に持っていかれるという事。
デート3回のセオリーとは、一般的概念として人に刷り込まれているので、3回までに勝負を決めなければ、勝率は落ちるという事。
ここぞ!という時に勇気を持って想いを伝えるられるか!がカギ!
相手の発する言葉、しぐさ、行動を見落とすな!大切なメッセージが隠されている可能性があるという事!
多くの事に気付かせてくれたとても有難い女性でした。ありがとう。
次回へ続く……。
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