22歳の女の子が現場監督として働いて見た、建設業の現実と問題 〈FINAL〉

1 / 2 ページ

前編: 22歳の女の子が現場監督として働いて見た、建設業の現実と問題 9

私が現場から離れてからも

また工事部に配属される女性はいるはずだろう。


そう思った私は同じ目に合う女性を

これ以上増やしたくないと思って行ったことがある。






まず、会社用携帯支給の要請だった。



私は現場で働いていた時

自分の携帯を使用していたので


職人さんや業者さんに電話番号を登録されると

自動的にLINEにも登録されてしまうため


一方的にメッセージが届いたり


中には日曜の夜など、仕事には関係のない内容のことで

職人さんから連絡が来ることもあった。


しかも現場を離れてからもそれは続いていたので

怖くて着信拒否にしたこともある。




いくら仕事で使用するとはいえ

個人のプライベートまで踏み入れられるのは怖かった。


下手したらストーカーにだってなりうる。


それに私の時のようなトラブルの引き金にもなりかねない。



現場監督という仕事柄


通信手段がなくては仕事にならいからこそ

会社用を支給をすることで


そういった余計なトラブルが発生せずに

済むと思ったからだ。






次に行ったのは後輩への指導だった。




私は入社以来、女性では珍しい工事部経験者ということもあり

新入社員研修の講師になることが多かった。



だからこそ、これからトップに立つ新しい世代に


女性と工事現場で働く時に気にかけて欲しいこと


例えば重たい物を持てないことや、

生理痛など、定期的に体調不良になる時期があることなど


話すようにしていた。



また女性社員には


男性ばかりの環境で働く覚悟や

絶対に無理をしないこと

そして辛くなったらすぐに相談することなど


会うたびに話すようにした。




私が新入社員の時に何より辛かったのは

相談できる相手がいなかったこと。



工事部出身の女性なんていなかったので

女性の先輩はいても、業務内容を理解できていないし

工事現場の環境もわかっていないから


何も相談できなかった。



だから私はそんな子をもう1人も出したくなかった。


おかげで私は人事部から頼りにされるほど


後輩から相談や報告を受けるようになり

信頼を得ることができた。






そして最後に私がしたこと、


それは会社を離れることだった。



本当は会社に残ってやりたいこともあった。



ただ、会社に属している以上

若手だからというレッテルがものすごく負荷のかかるものだと思った。



会社で行なっていた

女性推進のための活動も、結局は上辺だけで


現場に出たことがない女性の先輩たちが

ヘルメットや作業着も女性用をつくったらいいのでは?

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。