33歳のフリーランスライターが、ある日突然「ハードコアラップ」を始めた理由。

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 そんな尖った想いを、どうすれば気持ちよくかたちにできるかと思案した末にたどり着いたのが、「ハードコアラップ」だったということです。僕の中で今まで挫折のシンボルでしかなかった「音楽」というツールが「ものかき」という新しいツールと化学反応を起こして生まれたのが、今の僕の音楽だと思っています。


 僕がやろうとしている音楽は、過去にやっていたどの音楽とも形式が違います。今、僕がやろうとしているのは、厳密には音楽ではなく、「言霊を飛ばすこと」です。トラックなんて、別になんだっていい。水の音や、風の音だってかまわない。僕がここにいて、いかに生き、そして考えているかということを、世の中に解らすために、今の音楽はあります。


 曲中で歌っていることは、仮想敵に対して、実生活で僕が感じたことです。


 ただ、曲中で歌っているようなことは、「ものかき」だけでは昇華しにくい内容でもあります。怒りや憤りといった、ネガティヴな力を持つ負の感情のエネルギーを「ものかき」で表現した場合、どうしようもなく扱いにくい、ネットリとしたゲテモノになります。そんなものは誰も読もうとはしない。僕はそれを避けたかったのです。


 そして、試行錯誤した結果、音楽に乗せることで、メッセージのアクみたいなものが取れて、さっぱり気持ちよく聴けるようになるという、目から鱗の発見がありました。


 僕にそれを教えてくれたのは、名古屋の伝説的なラッパー、TOKONA-Xの音源でした。奇しくも、TOKONA-Xは僕が高校生の頃、ハードコアバンドに夢中になっていた時に名古屋のスターダムにのし上がっていました。しかし、当時の僕はハードコアに夢中で、ラップなんて目もくれていませんでした。TOKONA-Xが26歳で死んで、13年も経ってから、そのメッセージは33歳の僕に届き、こんな表現方法もあるぜと教えてくれたのです。


 僕が尊敬しているラッパーにもう一人、THA BLUE HERBのBOSSがいます。この人のラップは大学生のときに聴いて衝撃を受けました。叙情的かつ哲学的で、まさに「ものかき」的な音楽だと思ったからです。ラップ文化から遠く離れたハードコアやデスメタルのような音楽をやっていた僕の耳と心と感性に、THA BLUE HERBのBOSSは現在までにつながる確かな伏線を張っていてくれたように感じています。


 いずれにせよ、僕は今、二本足で立ち、そして先達の轍を踏みながら、新たな表現を始めていこうとしています。


 3曲、紹介します。


 一曲ずつ解説のような文章をつけようと思っていましたが、ここまでのバックグラウンドを書けば、もう十分だということがなんとなくわかりました。渾身の3曲です。聴いてください。とにかく、ブチ上がってます。

(※以下、タイトルをクリックしていただければyoutubeが立ち上がります。)

追記:Storys.jpアプリで閲覧いただいている方は、タイトルをクリックして立ち上がった画面だとyoutubeを再生しても音が出ない場合があるようです。お手数ですが、Storys.jpアプリで閲覧いただいている方は、タイトルをクリックしてyoutubeにリンクした後、ブラウザで閲覧いただければ再生ができます。youtubeの仕様で音がミュートされている場合があるので、その場合は「ミュート解除」をしてから聴いてください




“FUCK THA PUPPET”

All song creative by Yusuke Murata a.k.a Sai Haruka

I’m a Japanese freelance writer, guitarist, track maker & rapper.

Represent Japan, Mie , Tsu-city


《lyrics》


This is Sai Haruka

現代の役優婆塞

てめえらの嘘を全部暴いてやるよ

はじめるぞ?

YO

お前らに言いたいことがあるよ

いい加減我慢ならねえから聞きな

時代は共感?嘘くせえ奴ら

しゃらくせえから黙れよfuck off HA?

徒党組んでクリエーター気取り

女みてえに女々しい野郎ども

嫁さんいるのに抱いてる女

部室で喋ってろ下世話なトーク

ドープなノリなどひとつもなく

吐き気 催すほどセルアウト

いい歳こいて気にしてる見た目

豚足みてえな顔しやがって

いきがって金持ってくるな言うくせに

あとあと換算 銭勘定

だからおめえみてえなおっさんには

借りは作らねえ主義なんだ わかったか? 

YOU KNOW


テメーのことだよ メディアパペット

あっちこっち踊らされペコペコヘコヘコ

本当は持ってるちっちぇ魂

殺されてチヤホヤされてろBITCH

テメーのことだよメディアパペット

あっちこっちケツばっか追いかけシコシコ

家でひとりでオナッてろ

また殺しちまうぜ?にぎりつぶす閑古鳥


お前らに言いたいことがあるよ

いい加減我慢ならねえから聞きな

ひとりで戦う?啖呵切る癖に

昔の代紋 未だに飯の種

昔勤めてたドコソコ

そこのネタ乗っかってコソコソ

てめーの売名のためにダシ取り

あげくものつくり?HA ふてえ野郎だな

部活みてえにまた同じ店

集まってグダグダくだまき

ガキみてえに演説息まき

てめえの人生マジで興味ねえ HA

てめえは腑抜け ふてえ野郎

てめえだけ不貞が許される?あ?まるでテッド・バンディ

いい加減 鞘に 収めろやその粗チン

脳たりん 気づけこのクソモラルハザードが


テメーのことだよ メディアパペット

あっちこっち踊らされペコペコヘコヘコ

本当は持ってるちっちぇ魂

殺されてチヤホヤされてろBITCH

テメーのことだよ メディアパペット

あっちこっちケツばっか追いかけシコシコ

家でひとりでオナッてろ

また殺しちまうぜ?にぎりつぶす閑古鳥


テメーのことだよ メディアパペット

あっちこっち踊らされペコペコヘコヘコ

本当は持ってるちっちぇ魂

殺されてチヤホヤされてろBITCH

テメーのことだよ メディアパペット

あっちこっちケツばっか追いかけシコシコ

家でひとりでオナッてろ

また殺しちまうぜ?にぎりつぶす閑古鳥


おう最後に言っとくぜ 

この世は因果応報 てめえの黒い腹は

遅かれ早かれバレる きっとあのひとも気づいてるぜ

今のうちにたっぷり肥えときな

こっちは言葉の刀

研いで今向かってるからな

おう 覚悟しとけ BITCH

きっちり落とし前をつけてやる

fuck

(C) 2017 Sai Haruka




“It’s myself, It’s yourself”

All song creative by Yusuke Murata a.k.a Sai Haruka

I’m a Japanese freelance writer, guitarist, track maker & rapper.

Represent Japan, Mie , Tsu-city


《lyrics》

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