落ちぶれた社会人を成功者に変える!元実業家の大家から学んだ魔法の言葉!

こんにちは、バンコクでノマド生活をしている中西です。
僕は場所や時間にとらわれず働くライフスタイルを手に入れています。

会社をやめて起業した当初は苦しい時期が続きました。
心身ともに辛い日々でした。

しかし、今となってはとても貴重な下積み時代を過ごせたと思っています。

ここでは、僕が極貧時代にお世話になっていた寮の大家さんについてのお話です。

もしもあなたが、

・人生でやりたいことがある
・今やっている仕事にやりがいが感じられない
・いつか起業したい

と思っているなら、この記事を読むと何かヒントが得られるかもしれません。

【大家さんについて】

大家さんは元実業家でした。
「男は外で働き、女は家を守る」なんて価値観が当たり前の頃に、学生時代に女友達と起業しています。

僕は会社員だったころ、某民泊サイトを通じて寮に泊まる機会がありました。
大家さんと個人的に知り合って、いろいろ話を聞きました。
かなりぶっ飛んでいる人で、自分の価値観がひっくり返るレベルです。

「会社を辞めて起業したら、ココしかない!」
「何か得るものがある!」

と確信しました。
会社を辞める条件で部屋を貸してもらうよう交渉し、寮に移り住むことになりました。

大家さんは社会の枠にまったくとらわれないタイプです。
会社員で常にルールに沿って動くことが窮屈に感じていた当時の僕にはかなり新鮮でした。

大家さんの印象的なエピソードをいくつか紹介します。

【起業資金源は元旦那】

大家さんは学生時代に起業したわけですが、事業資金が必要でした。
ちょうどその時に、同級生の元旦那さんがオーストラリア旅行に行くことを聞きました。

「あいつ、金持ってるぞ」

ということで、大家さんが元旦那さんを説得したようです。

「オーストラリアに行くお金を、事業で増やしたらもっと多くの国に旅行にいけるよ」

というように。
婚約したときは、女友達から

「よかったね、(金ヅルと結婚したから)もう返さなくてもいいね」

なんて冗談で言われたようです。

【コウモリマークのエンブレム】

大家さんは当時トヨタの車を持っていました。
しかし、トヨタのエンブレムが気に入らないということで、

「コウモリに変えて!」

なんてディーラーに猛抗議したことも。

「できません!」

と向こうも必死に断っていたようです。
しかし、結局はトヨタのマークの上からコウモリのエンブレムを貼り付けることで妥協となりました。

大家さんの好きな動物は、ネコ、コウモリ、ヤモリです。
奇抜な帽子に、真紅のドレスで街を練り歩く姿は、魔女を彷彿させます。

【動物の受け入れ相談】

大家さんは実業界での人脈がかなり広く、様々な方面から相談が来ています。
テレビでも有名になった牧場ビジネスが倒産したときに、

100頭単位で牛を引き取ってくれないか?

という相談もあったようです。
もちろん、寮にそんなキャパはありません。

また、動物の引き取り相談は後を絶えず、これまでヤギ、豚の引き取り相談もあったようです。
直近では、馬の飼い主が留学に行くので、引き取って欲しいといわれていました。

【インドネシアの不法滞在少女の救済】

大家さんの元秘書だった男性が、婚約者がいながらインドネシア少女に二股をかけていたようです。

インドネシア少女は、結婚するものだと思っていたので、男性に言われるままお姉さんのパスポートで日本に入国。
不法入国したため、母国に帰られなくなっていました。

事情を聞こうとしても、日本語が全く喋られない状態でした。

なので大家さんは、少女を語学学校に入れ、3ヶ月で日本語を喋れようにしたそうです。

話を聞いたあとは、弁護士を連れて元秘書に猛抗議。
和解金とともに、少女をインドネシアへ帰したようです。


以上が大家さんの印象的なエピソードです。
今は本業の指揮を息子にゆずっているため、第一線は退いています。

しかし、エネルギーが余っているようです。
いつもどこかに出かけては事業のサポートや町おこしなど精力的に活動しています。

【事業が伸びず極貧生活を過ごす】

寮に移り住んだからといって、事業が順調に進んだわけではありません。
はじめの数ヶ月は、苦しい時期が続きました。

会社員を辞めて、毎月安定した収入がなくなります。
税金や保険料を自分で払わないといけなくなり、支払いのたびに胃が締め付けられる。

その中で、収益を伸ばすために生活費から事業経費を捻出するのにかなり頭を使いました。

朝ごはんに98円のバナナの束を買うか迷ったことも。
買うとしても、必ず5本入りを選んで少しでも長く食べられるようにもしていました。

収益も思ったよりも伸びず、精神的にもかなり辛い状況です。
気力だけで持っていたという状況でした。

【僕を勇気付けた大家さんの言葉】

そんなときに、大家さんは黙って見守ってくれていました。
パンや野菜などの食料を差し入れてくれることも。

僕が収益が伸びずに悩んでいるときは、

「君ならできる!」

というひと言のみ。

「こうしたほうがいい」などというアドバイスはほとんどないです。

大家さんはネットを使ってのビジネスは全然わかりません。
なので、僕の話を理解しているとは思えませんでした。

「君ならできる!」

と強く繰り返すだけです。
大家さんが何か根拠があって「できる」といっている訳ではありません。

けれど、無条件に信頼されていると思うと、何とか結果を出そう!という気持ちになりました。

「君ならできる!」のおかげで、最も苦しい時期に踏みとどまることができたんだと思います。


【好きなことをやる】

寮にはこれまで多くの「住人」がいました。
その多くは、一般的な社会のレールから外れた人が多いです。

・名門大医学部を退学したイギリス人
・麻雀のプロとして生計を立てている高卒男性
・会社を辞めて日本に来た中国人

など、いわゆる社会不適合者です。

それでも、大家さんの寮を出て行くときには、自分のやりたいことを見つけて社会で成功していきます。

寮を卒業した人は、

・大学で主席卒業
・弁護士など専門職につく
・事業で成功する

という人もたくさんいました。
それには大家さんが「好きなことだけをしてきた」経験があったからだと思います。

ある時に、大家さんが友人に話しているときにこんなことを聞きました。

好きなことをやらんとうまくならん。
ここの住人は、会社やめてきたやつらばかりや。
けど、出て行ったモンはみんな成功している。

好きなことしてるからや。
やってみたら合うか合わんかわかるし、合わんかったら他の道見つけよる。

シューヘー(大学生)なんて毎日研究室に行ってるんやで。

ユースケ(僕)なんて、朝から晩までずっとパソコンやってるねんで。

好きやからやれてるんや。
ここ(寮)、こんな変なやつばかりや。

【絶対的な肯定感が心の支えに】

諦めずにやり続けた結果、僕はサラリーマンの初任給くらいの金額を自力で稼げるようになりました。

その後順調に収益も伸びています。
夢だった海外で仕事をしながら自由に生活することもできました。

寮で過ごしていたころの経験は、今も自分の中に生きています。
大家さんの「絶対的な肯定感」はかなり大きかったです。

”どんなにダメなヤツでも、自立できるまで必ず面倒を見る!”

という大家さんの気迫が感じられました。

【自分の感性を信じて】

ほとんどの人は、大学を卒業すると会社で働きます。
特に理由があるわけもなく。

なので何となく会社で働いていると

「なんか違う」

と違和感をもつ人っているんですよね。
僕もその1人でした。

社会のレールから外れることって、はじめは勇気がいるんです。

自分がやりたいと思っていることが本当に正しいのか?
不安になることもあります。

そんなときに、大家さんの絶対的な肯定感が包んでくれる。
自分を100%認めてくれることで、本当に自分がやりたいことに注力できるようになります。

もしもあなたが、人生でやりたいことを持っている。
けれど、今の自分じゃ難しいかな?

と思っているなら、大家さんの言葉を自分に語りかけてあげてください。

「君ならできる!」

著者の中西 勇介さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。