Chapter3 嘘から始まる美容革命
転校した先は、女子は金髪にミニスカート、男子はブルガリの香水をプンプンさせて耳にはシャネルの大きなピアス。授業中でも廊下で乱闘が当たり前の学校でした。そんな学校で私は、関東から引っ越してきたということで「え~都会なんでしょ!」「すごーい!」と、たちまちクラスの人気者になりました。そしてクラスのちょっとギャルの子から
「ねえねえ、やっぱり買い物は、
シブヤ109とか、原宿だったんでしょ~?」
私は、この時自分の置かれた立場に気づきました。
関東出身=SHIBUYAのギャル=人気
そして、人気になればいじめられないんだと思った私はすかさず、
そうだよ!
そう答えました。
ですがこれは真っ赤な嘘なんです。
私はそもそも14年間関東のあらゆる県に住んでいましたが、渋谷や原宿とは無縁の生活を送っていました。それどころか通っていたのは秋葉原やゲームセンター。絵を描くのが好きだったのと当時付き合っていた誠くんがゲーム好きだったこともあり、ファッションやメイクには一切興味がありませんでした。
ですが、この嘘をきっかけに私は大きく変わるのです。
やばい。嘘ついちゃった。
でも、ここで変わるしかない。
そう思った私は、おばあちゃんに頼み当時流行っていたギャル雑誌や100円均一でコスメを買い揃えてもらいファッションにも関心を向けるようになったんです。そして、来る日も来る日もメイクに没頭し、研究を続けました。その結果私は、初めて4つ年上の彼氏ができます。
「私って、ちょっと可愛いんじゃない?」
少しの自信を抱き、高校に入学します。
そして、当時流行っていた「プリクラ」のお店が近くにある高校に入学を決めました。
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