命の窓2/性別は産むまでわからないと実感した話
一人目を無痛分娩で産もうとして、自然分娩になり、あげく15時間の陣痛のすえに心音低下しての緊急帝王切開をした、前回の作品、『命の窓』
あれから4年。
私はまた妊娠をし、20週目近くで市立病院の研修医さんに、『ほぼ女の子』といわれ、喜んだ次の検診ではベテラン婦人科部長さんに『いや、女の子は、ないよ。プカプカ浮いてるものがみえる。男の子だね♪』といわれ
そもそも近所の個人産婦人科で産もうとしたけど、前回の帝王切開の傷が薄いとかで、市立病院へまわされ、その市立病院は移転やらで、年末年始の臨月にオペ室使えないかも?!とかいわれ
オペ室つかえないと、ドクターヘリで鴨川シーワールド近くの亀田総合病院だよ、とか脅しに近い恐怖と子宮破裂のリスクと
あげく、通っているうちに
1ヶ月で三キロ急増したタイミングで妊娠糖尿病になり、毎日血糖値を計り、食事制限をし、分食をし
そのうちお腹の張りが頻繁になり、正月明けに
『切迫早産』になり、2日から入院になるという、命あっての出産だね、という経験をしました。
予定帝王切開の日にちの四日前に陣痛がきて、子宮破裂をふせぐために、またしても緊急帝王切開して37週目にて、3300㎏の男の子を無事に産みました。
生きてる!!
私は生きてる~!!と生み終わったら思いました。
さすが
市立病院改め、総合医療センター。
ハイリスク担当の産婦人科の先生と、私の主治医と二人のドクターが入り、腰椎麻酔も上手で、帝王切開はスムーズでした。相変わらず震えてしまい、看護婦さんに手を握ってもらいましたが。
年末にオープンした総合医療センターのオペ室は、ドラマの撮影現場のようにピカピカで、最新の設備で、doctor-Xとか、ドクターズとか、コード.ブルーとかをもろに思い出させてくれました。
ハイリスク担当の産婦人科先生は
始終
『近眼』の話をして、私にも視力いくつ?うわ、俺より近視なんだねっていう雑談をしているうちに終わりました。
なぜ?!目の話?と気になってるうちにオペが終わりました。
産んで出てきたら
『女の子!』ってことも、あるんじゃないかなという期待はもれなく外れて、やはり男の子でした。
もう産めない、と思う。つわりも酷いし、今回はハイリスクだし、生理不順だから産みわけもチャレンジ出来なさそうですので、願掛けの出産して
まさかの兄弟ママになりました!
この、世の中女の子ブームで、一人は女の子欲しいよね?って時代に、一昔前なら跡継ぎの男の子!といわれてましたが
時代を逆行しての兄弟ママ!
なのに、
息子は愛くるしく、子猿のように小さく、つぶらな瞳で、私をみつめてきて
めっっちゃ可愛いじゃないかよ、こんちくしょー!!となりました。
なんで性別にこだわってたのかわからないくらいに、産んでみたら気にならないものでした。気になるママも世の中にいるようですが。
私の場合、強がりでも見栄はっていってるのでもなく、素直に。
どうしても女の子!となるなら三人目男の子を産む可能性を秘めてもチャレンジするしかありません。
だが、絶対妊娠ダメ!ってわけじゃないけど、今回のハイリスク妊婦を経験して、さあ三人目産もう!っては、正直ならないです。
娘とディズニーランド行ったり、温泉に入るのが夢でした。
なので、息子が小さいうちに
温泉は一緒に入って、ディズニーランドもいってくれるうちに一緒にいってきてしまい、大きくなったらきちんと子離れし、距離感をしっかりもち、お嫁さんに嫌われない姑になることにしました。
どんな嫁がくるか、わからないので、あとは、息子の彼女選びの指針になるような、教育を私がしていくしかないと悟りました。
男の子欲しくても女の子ばかりで姉妹のママになるひともいますが、男の子のママは
体力と気力と、こんなもんか!というざっくりな考えや性格でないと勤まらないところがあります。
まさに私の性格そのものだと、書いていて気づきますが、それでも娘も産めたら良かったなぁと思います。
そもそも、女の子ブームでも構わないのですが
兄弟ママだと
『男の子二人?!大変だね。可哀想』なコメントもされるのは、なぜなんでしょう。
確かに大変なので、そこはいいけど
別に可哀想ではない。
もちろん、女の子や姉妹のママ全てがそんな意地悪なコメントするわけじゃなくて、尊敬できる、子どもの性別違うけどお付き合いもする女の子ママ友もいます。
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