引きこもり生活から少しでも抜け出すためにボウリングをはじめてみた 【其の七】

前話: 引きこもり生活から少しでも抜け出すためにボウリングをはじめてみた 【其の六】

【レッスン】



体調が悪くなければ、気分さえ乗ればほぼ毎週投げる生活。


ネット動画で学習した投げ方をとにかく試してみるわけですが、納得いく部分とそうでない部分がでてきまして。


そんな折ボウリング場のとある掲示物が目に入りました。


『グループレッスン』


今までこうしたレッスンというものを受けたことはなく気にも止めていませんでしたが、自分なりにかなり行き詰まっていたタイミングだったのかもしれません。


「一度ぐらい受けてみようかな…」


そう思い立ってからレッスンを受けるまでに時間はかかりませんでした。


このレッスンに参加しているのは何名ぐらいだったか…30~40名といったところだったかと。1レーンに3名から4名。

アメリカン方式なので左のレーンで投げたら次は右のレーン。これをレッスン時間内ひたすら繰り返します。


参加している方々を見ると私が明らかに最年少。

世間的にはいい年こいたオッサンなのに、ここではシルバー世代に囲まれたヤングボーイでしかありません。


皆が淡々と投げ続ける中、レッスンプロが各レーンを巡回しながら一人ひとりにアドバイスをしていくわけですが、このレッスンプロが何しろ若いのです。20代後半といったところでしょうか。


そのレッスンプロから頂いたアドバイスは2つ。


「ギリギリの端からゆっくり投げてみる」

「親指を9時の方向で」


この2つをキッチリ守って投げてみると…何ということでしょう!


それまで曲がりを出せなかったボウルが嘘のように曲がります。


端から投げる理由はオイルの少なさ。

オイルが早めに無くなるとそこからボウルは曲がりだします。


そして親指を9時の方向に向けることで回転がつけやすくなるわけです。野球で言えばカーブを投げる感覚でしょうか。


ただスイングスピードとリリースのバランスが合っていないため、ゆっくり投げることでより回転を出しやすくなる。


理論上はそれなりにわかっていることでも、誰かに直接指摘されなければ自分がどうやって投げているのかわからないことも多々あるわけです。


後々知ることになったこの若きレッスンプロの正体。


全日本ナショナルチームメンバー男子チームキャプテンの佐々木智之さんでした。

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