産後うつのアラサー主婦がビジネスを通して自分らしさを取り戻す話 後編

前話: 産後うつのアラサー主婦がビジネスを通して自分らしさを取り戻す話 前編

【夢に挫折・・・】

高校卒業後、無理言って静岡の親元を離れ、大阪の大学に進学しました。

外国語大学で友達のほとんどが海外留学していたにもかかわらず、

音楽に夢中で、それしかしていませんでした。


ギターの練習、歌の練習、ライブ、レコーディング

・・・ほとんどの時間を音楽に使っていました。


今考えると学費の支払いや仕送りもしてもらっているのに、親不孝な娘です。

就職活動もろくにせずに、ただ音楽に打ち込んでいました。


「いつか武道館でコンサートできるようになって

多くの人に感動を与えるミュージシャンになりたい!」


そんな大きな夢を追いかけていました。


でも現実は甘くなく、CDは出せてもろくに売れず、

それだけでは食べていけませんでした。


結局、大学時代から7年間打ち込んだ

ミュージシャンになる夢に挫折し、

諦めてしまいました。


そんな私に反対もせずいつも応援してくれたことを思うと、

親には本当に感謝しかありません。


だから、絶対に親孝行して今までしてくれた恩を

返そうと強く思うようになりました。


【突然の余命宣告】


夢を諦め、就職し落ち着いた頃、

大学の頃から付き合っていた彼にプロポーズを受けました。


私は26歳の時に結婚し、27歳で一人目を産みました。

そんな中、人生を変える出来事が起こりました。


主人のお母さんに肺がんが見つかったのです。


しかもステージ4の末期状態です。


自覚症状もないのに、

ある日突然余命半年と告げられたのです。


お義母さんは精神的にダメージをうけて

生きる気力すら失っていました。


「もう最悪や・・・」


そういって静かに涙をながした姿は、今でも忘れられません。


これから第二の人生を楽しもうと思っていた矢先の出来事。


「なんて残酷な運命を神様は用意するんだろう・・・」


「なんで?今まで一生懸命頑張ってきた人にこんな理不尽なことってない。」


大事な人にこんな残酷な現実がやってくるなんて

悔しくてたまりませんでした。


お父さんとお母さんで二人暮らしをしていたので、主人は心配し、

私たち夫婦は同居してサポートすることに決めました。


そう決めたものの、産後間もない状態で

全ての家事をしようとするのは無理がありました。


料理、洗濯、掃除、育児の繰り返しで終わる毎日。


嫁として私がそれをして当たり前で感謝すらされない日々。


いくら義理の両親が好きでも、

同居となると気を遣いストレスもたまります。


息子はアトピーがひどく、顔がずるむけになり

昼も夜も泣いてばかりでまともに寝ることすらできません。


子供ができて幸せなはずなのに、

なんだか自分がなんの価値あることもしていないような虚しさと、

世間に置いてけぼりにされているような孤独が突然込み上げてきて

涙がポロポロ止まりませんでした。


「このまま家事と育児で私の人生終わっちゃうのかな?」

「なんのために生きているんだろう?」

「私は誰かの役に立っているのかな?」


そんなネガティブな考えばかりが浮かんできて、

産後うつのような状態です。


そしていつものように夕食を作っている時、手の震えが止まらなくなり、

病院へ行くと、先生から「バセドウ病」だと診断されました。


簡単に言うと甲状腺のホルモン分泌の異常で、


汗かきになったり頻脈になったり、

37.5℃くらいの微熱や頭痛が続いたりします。

今思えば無理のしすぎだったと思います。


そして他人のためばかりに生きて自分をなくしていました。


その出来事から、自分を犠牲にして他人のために頑張りすぎるのは

もうやめようと思いました。


我慢ばかりするんじゃなくて、もっとやりたいことやって

自分らしさを大切にして生きていこうと思ったのです。


人生いつ何が起こるかわからないし、

自分の人生だから、悔いなく生きようと思ったのです。


【ビジネスとの出会い】

私は育児や家事をしながら、

自分がやりたいと思ったことをどんどんやっていきました。


まずコーチングを受けて自分がどんなことをしたいのかコーチに引き出してもらい

心理学や心のことが学びたいと思い、勉強することにしました。


1年間かけて資格をとりました。

資格さえ取れば、起業できるものだと思っていたのです。


ですが、その考えは甘かったです。

集客をしようとしてもビジネスについては無知で全然売れませんでした。

そんな時、今のメンターに出会いました。

その方は軽々集客して、自分の好きなことをして

旅をしたり、美味しいものを食べたりしてストレスフリーに生きていました。


私はそんな自由で自分らしく生きている彼女に憧れて、

ビジネスを学ぶことにしました。


私は彼女に学ぶことで、好きなことを好きな時にできるようになり、

どんどん自分らしさを取り戻していきました。


それと同時に、世の中には、子供のために・・・

旦那さんのために・・・親のために・・・

そうやって自分を後回しにして頑張っている人が

たくさんいることに気がつきました。


自己犠牲をして、不自由な生活に耐えて、

我慢やストレスだらけの毎日を過ごしている。


経済的に自立していない不安とか

育児中の孤独に押しつぶされそうになっている。


私はそんな人たちを見て、他人事とは思えませんでした。


自分を押し殺して苦しかった私と同じように、

自分らしく生きられず苦しんでいる人の力になりたい。


ゆとりを持って自分の好きなように生きる

手伝いがしたい、そう思いました。


私は経済的に自立して好きなように生きる手段として

ビジネスを教え始めました。


自分を幸せにできれば、周りも幸せになる

母親が幸せでいられたら、家族も幸せになれると思っています。


私は幸せな女性を増やしたいんです。


経済的にも自立して自分の好きなことができる毎日。

そんな毎日を自分に許可してあげてほしい。


子供がいても、やりたいことを我慢したり、

自己犠牲を美とせずに、自分を大切に生きてほしい。


妻である前に母である前に

一人の人間だし自分の人生です。


人生を変えられるのは自分しかいません。


私はビジネスを通して自分を幸せにする人が

増えてほしいと願っています。


そしてその幸せの連鎖が家族、地域、

そして世界へと広がっていけば

世の中が明るくなると信じています。

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