およそ、20人程の未成年の子たちと生活した男の話

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お家柄


長男が一番偉く

なんでも許され、優遇されたそうです。


そのような家庭は昔では珍しくなかったそうです。


それでも時代は違えど


実の妹を犯したり…
暴力をふるったり…

許されることではありません。


肝心の親は、

その叫びや、苦しみを
理解しなかったそうです。




時は、経って


母親は結婚し、
普通の生活をしていたのは

何らかの関係で暗い過去に重たい蓋をし、生きてきたそうです。




その蓋が、今回の事で割れ


その中身がドっと溢れかえったのです。



そのダムが崩壊したように
怒涛の流れが家族を飲み込み…


一気にバラバラになり、
気づいた時には


家族が母親と私の2人になっていました。



私たちは余儀なくされ

大学内で運営する近くの
カウンセリングを受けることに
なりました。



当時、10年以上前は

解離性同一性障害の治療に関して
日本は世界と比べて認知度が
低く、治療場所もままならなかったのです。


そこで母親が受けた治療が


「EMDR」という。
眼球運動を用いた、治療方法。



しかし、



解離性同一性障害の人には


絶対にしてはいけない
タブーの治療を


施してしまったのです…!!


その結果…



押さえられていた母親の蓋は

完璧に開き


中のおぞましい記憶が溢れかえったのでした。


別室にいた私は

その事を私はまだ知らない…



-*-*-*-*-*-*-


そんなことは知らずの私は、


必死で元の場所にいた「常識」
というレールに戻ろうと必死
でした。

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