およそ、20人程の未成年の子たちと生活した男の話

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沢山の感情が錯綜した。


でも、何より私は


母親が、
「おかしくなかったんだ」​


と実感できて
腑に落ちた気がした。



ちゃんとした理由があってホッとした。



しかし、私の後ろで寂しそうに立つ母親の姿があった…



-*-*-*-*-*-*-


その夜、


母親と話す機会があった。

兄から言われた


「多重人格だから…」



私は、
感じたことのない
感情の恐怖・劣等感を感じた。


親がいるのにいない?


理解できない…。


じゃああなたは誰なんだよ?


何もかもがイライラして悲しくて
分からない。



それと同時に中学へ進学し

学校にも行けるようになったが


「不登校だった」
なんてレッテルは



それどころじゃなくなった。



毎日、自問自答する日々で、



こんな人生と、周りを恨んだ。



でも前を向かなきゃ…!


泣きたい…。


…必死で周りには普通を
取り繕い、頑張った。




それでも

やっぱり理解できず、

受け取め切れなかった。


だから、、、


このことは誰の目にも止まらないように蓋をするしかなかったのだ。




なんで、
自分の家庭だけこんななんだ…?


母親の兄は、家庭もあり子供も
いてなんで普通に暮らしているんだ…?


母親の実家ではこのことについてなんで何もないんだ…?



全ての事に、疑問が立った。


そして、憤りすら感じた。


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