インドの山奥で修行してきた話-5 【調査地へ向かう列車を調査】

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1997年10月25日(土)第二日目 PM12:30 パーク駅へ

今回の調査地はマドラスから南に数百キロの集落。
ここマドラスから週に数本しか出ていない特急列車で行くしか方法はない。
まずはその列車が次にいつ運行するのかを調べ切符を予約しないといけない。

「そんなの出発前に手配しとけよ」と思うかも知れないが、南インドの奥地旅行はそんなヤワなもんじゃない。
南でも大都市はそこそこ日本の常識で動けるが、観光地化していない地域は現地で動くしかないのである。

で、目的地までの列車の切符を旅慣れしていない外国人が入手するのは銀河鉄道999の切符を入手するくらい大変なのである。
とりあえずまずは特急が発車するターミナルであるパーク駅に行く為、最寄りの国鉄駅を目指した。
ただ宿泊ホテルは空港から訳も分からず連れて来られたところであり、まずは自分が何処にいるのかを把握しなければならない状況
現代はスマホのMap機能で容易に現在地が分かり且つ目的地までのルートまで示してくれて、
当時のことを思うと正にドラえもん的道具だと思う
この時は地球の歩き方の地図を持ってホテルのオジサンに聞いたがめんどくさそうに「分からない」と言われた。
とにかくホテルを出てオートリキシャを捕まえて「最寄りの駅まで」と交渉しエグモアという駅に辿り着いた。




駅に無事到着したものの日本の無人駅インドバージョンってな感じの寂れた佇まいで今度はチケット売り場が分からない。
ウロウロ行ったり来たりしてるとめっちゃくちゃ怪しい感じのインド人が話しかけてきた。
「は〜い!元気かい?日本人?」とでも言ってるのだろうか? 陽気に口からダラダラを涎垂らしながらなので何言ってるかよくわからない。
年の頃30歳くらいと思われるが歯が殆ど無くゲッソリ痩せて腰布+ボロボロのシャツという風体。ただ浮浪者というほどではない感じ。
「パーク駅まで行きたいんだけどチケットを何処で買えばいいのか分からなくて。。。」というと
「OK!俺が買って来てやるから金くれ!」と
あーーー、騙されそうだなぁと思いながら試しに10ルピー渡したら笑いながら「10ルピーも掛からないよ!小銭無いのかい?だったら2ルピーくらいだから俺が出してやるよ」と驚きの展開に。




しばらく後、怪しいインド人は切符を持って戻ってきた。お礼を言い結局10ルピー渡す。妥当な金額だと思う。
が、しかーーし!!! これで終わるはずはない。 
基本的にインド人というのは親切だ。困っている人が居ると本気で心配してくれる。
だが、見るからに普通じゃない風貌のインド人が親切にしてくるときには必ず裏がある事を前回滞在時の経験上知っている。

案の定、その怪しいインド人は駅のホームまで付いて来て、相変わらず口から涎を垂れ流しながらハイテンションで語りかけてくる。
英語だかなんだかよくわからないが、「LSD」とか「クサ」とか単語がたまに入るので
言ってる事は大体想像つく。ドラックへの誘いだ。
こういうのってさー、噂には聞いてたけどもっと巧みな感じで罠に掛けられるのかと思ってたけど違うのね。。。
なんか口周りにヒゲ生やしてホッカムリした小太りのオジサンが空き巣に入ってるのを発見した気分でした。
こういう見るからに怪しい人からの誘いって断りやすいわーーーって事で、かなり強めに「NO!!!どっか消えてくれ!!」と叫んでおしまい。



そうこうしてる内に電車が来たので乗り込みパーク駅へ向かう

そして特に何事も無くパーク駅に到着。長距離列車の予約センターへ。
運良く2日後に列車があった。この長距離列車は週に1本しか出ていないのでかなりラッキーだったと言える。
そのチケットを購入し、今度はパーク駅から歩いて帰ってみようとする。
知らない街を知るためには歩いてみるのが一番。この時はそんな余裕な事を考えていた。
往きのオートリキシャと電車の中から必死に見ていたので現在地からホテルまでの方角は大体掴んでいるつもりだった。
電車で2駅だったからまぁゆっくり帰っても2時間位だろうという腹づもりだった。
この時PM1:30。結果ホテルに到着したのはそれから3.5時間後のPM5:00だった。悲惨・・・・ 




途中道無き道を行き、見るからに危なそうな貧民街や高速道路の様な道を横断したりしてかなりのアドベンチャーであった。
ホテルに着き部屋でラッキー池田シャワーを浴びてベッドで一休み。。。。。。
全然休まらねーー!!!! やっぱり映画「ソウ」そのものや!!!

何しろ部屋にはテレビも冷蔵庫もエアコンもポットも何もない。あるのはだだっ広いコンクリート剥き出しの部屋にベッド1台のみ。

耐えられなくなりとりあえず外に出る。
まずは昨日飛行機で助けてもらったインド人Aに電話して助けを求めようと電話屋を探した。

(つづく)


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