偏差値30だった僕が海外のトップスクールで学んだ、学力を飛躍させるための鍵

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なんてオチはさすがにダサすぎる。

 

何としてで学習の鍵を見つけなければならない。


そこで僕は1番仲の良い

いつも右の襟足が寝癖でうねっているオーストラリア人の友人に

ランチを食べながら恐る恐る聞いてみた。

 

僕「ねねね、いつもどうやって課題消化してんの?」

Hey mate, how do you usually deal with the fricking tasks everyday?

 

友人「うーん、ふつうに?」

Hmm, as usual?

 

(いや、ふつうにって何やねんwww

(やっぱ天才なのか?この野郎www

 

おそらくふつうのテンションで聞いても

この癖の強いオージーには軽く流されて終わるだけだと思った。

 

ちょっと悔しい気持ちも混じりながらも

正直に聞いて、深く追求してみようと思った。

 

僕「そっか。いやさ、正直なところ毎日の課題ほんと苦しんだよね。

でも君は平然とやってのけちゃうじゃん?

同じ時間、同じ文献使ってるのに、何が違うの?」

Alright, I actually always struggle with the readings but you don’t, we are almost on the same schedule and using same resources though. What’s the difference between us?

 

友人「うーん、チハヤさ、勉強するのにどれくらいの時間が必要だと思う?」

Well, How much time do you need for study, Chihaya?

 

僕「え、30分くらい?」

Ahhh, about 30 min?

 

友人「そりゃ捗らないだろうね!笑」

That’s impossible, mate, hahahaha

 

何が"Impossible"なのかサッパリだった。

 

というか、Impossiblewww

腹立たしい以外の何ものでもない。笑

 

そもそも同じスケジュールこなしてるんだから

そこは変わらないはずだろ!と思った。

 

ちょっと怒りながら問い詰める。


僕「だから何が違うん?笑」

So what?

 

友人「勉強は3分でするものさ」

3min is well enough for study

 

僕は唖然とした。

 

3分て、俺の十分の1やんけ・・・)

 

(やっぱこいつ天才か・・・)

 

僕の悔しさは最高潮に達していた。

 

コーヒーを一口含んで、彼は続けた。

 

友人「そもそも、どれくらい思考してる?」

(By the way, how often do you “consider” one topic?

 

僕「3回くらいかな?・・・」

Well, 3 times

 

友人「そんだけ?」

That’s it?

 

僕「え、あ、うん・・・」

(Umm, ahh, yeah…)

 

友人「そりゃ毎日しんどいだろうねwww

Your uni life must be the hell, hahaha

 

僕は訳が分からず、もう一度、彼に問い詰めた。

でもその答えは、僕の常識を覆すものだった。

 

友人「僕らに差なんてないよ、ただどれだけ思考してるかだよ。

思考するのに3分もあれば十分。今日の晩御飯何にしよう?って考えるのに、30分も必要?笑」

There is no difference between us, just the frequency of thinking for one topic, which takes about 3 min. 

You don’t need 30 min to think what to eat for dinner, don’t you?

 

僕「仰る通りです・・・」

No objections・・・)

 

 

脳科学的な話をすると

何かを考えたり、思い出したりする行為というのは

脳にとっては物凄く負担のかかるものだ。

 

負担がかかるからこそ、脳は成長していく。

 

筋肉量を増やすためには筋トレして負荷をかけなければいけないのと同じように

脳にも負荷をかけることで、脳は急激に活性化していく。

 

具体的に説明すると、考えている物事に関しての脳神経が太くなっていく。

 

脳神経が太くなれば、その情報を自由に使えるようになる。

 

ざっくりした話、僕らが日本語をうまく使えるのは

日本語における脳神経が太くなっているからだ。

 

そして脳神経を太くできるかどうかというのは、思考する回数で決まる。

 

思考したり、考えたり、思い出したりする行為は、3分もあればできてしまう。


慣れている人であれば、1分で行うことができる。

 

歩いている時、ご飯を食べている時、運動している時、そして、トイレしている時。

 

頭の良いとされる人たちは、ほんの少しの時間を使い

何度も何度も思考しているから、頭が良い。

理解力も高いし、思考スピードも極めて早い。


まるで50メートル走をインターバルで何度も走っているような感じだ。

 

思考する回数が多ければ

物事をどのように思考したら良いかというテンプレートが出来上がり

その分時間も短縮できてしまう。

 

パターンが決まっているので

それに当てはめるだけで良いからだ。


数学を勉強する時に、わざわざ問題を一から解いたりしないはずだ。

まずは公式を頭に入れてから、問題を解き始める。

公式は問題をパターン化し、本質を抽象化しているので

パターンとして当てはめていけば、解ける問題数が増えるからだ。

 

こうして時短を極めていく者とそうでない人の間で

学力の差は広がっていく。

 

この強烈な話を聞いた後、僕は思考する回数を意図的に増やした。


できるだけシンプルに、そして短時間で行った。

 

僕に変化が起きるのに、そんなに時間はかからなかった。

 

日に日に課題の処理スピードは早くなり

「あー、またこのパターンね」

というものが増えていった。

 

最終的には時間に余裕が生まれ

余った時間でさらに勉強を進めることができるようになり

 議論でも対等に戦えるようになった。


あまり得意ではない分野の文献であっても

課題が追いつかなくて議論でイチコロなんて状況にはならなくなった。

 

 

偏差値30だった昔と、今の僕を比較した時

何が違うのだろう?と考えても

これまでは一切これといったものは思い浮かばなかったが

癖の強い友人によって答えは見つかった。

 

頭の良い人と、そうでない人の間に

人としての差はほとんどない。

 

あるのは

何が学力を飛躍させるのかという情報格差。

 

そして学習における鍵となる情報とは

時間の細分化と、思考回数。

 

 

現状、どんなに頭が悪いとしても、関係ない。

 

知っているか、知っていないか

 

ただ、それだけの違いだけだ。




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