中学時代の卓球部・その1

後編: 中学時代の卓球部・その2

 私は中学時代に卓球部に所属していた。今現在の現役の卓球部員には大変失礼な言い方になるが、中学の卓球部というと、根暗(死語)というか、ぱっとしないという印象がある。私の場合も、まさにそうであった。しかし、実際の卓球は見た目以上に体力を使い、また、相手との駆け引き等も相当に激しい競技である。

 さて、私は叔父が中学時代に卓球をやっていたことから卓球に興味を持ち、小学校6年生の時から卓球を始めた。それゆ、中学入学にあたっては、迷うことなく、卓球部に入ろうと思った。

 また、卓球部を選んだのはもう一つ理由があった。私が中学生の頃は、男は運動部に入らなければならないという雰囲気が強く、私が卓球部を選んだのも、そういう雰囲気があったから、という点もある。今現在の中学生は、男は何が何でも運動部に入らなければならないという雰囲気はあまり無いものと思う。しかし、私が中学生の頃は、昔気質のガチガチの教師も多く、そのような指導をしていた教師もいた。

 しかし、理由はわからないでもない。なぜなら、文化系の活動は大人になってもできるが、運動系の活動を大人になってから始めるのは難しく、本腰を入れられるのは10代の学生の頃しかないからである。それゆえ、せめて学生のうちぐらいはきつい運動をやっておけ、という事もあったのであろう。

 野球やサッカーといった人気スポーツは練習がきつく、先輩後輩の上下関係が厳しいという印象があり、私はそれら部活についていく自信は全くなく、最初から選択外であった。

 このようにして私は希望に燃えて卓球部に入部したのであるが、思わぬ現実を目の当たりにし、私はすぐに嫌気がさした。

 まず、その男子卓球部は、私が入学した年の創設であったため、前例や伝統が全くなく、手探りの状態から始まっていた。

 しかし、これはやむを得ない面もある。それ以上に嫌だったのは、上級生の2年生も何人かいたが、やたらと威張っていたことである。さらに、私も含めて、前述の理由で、運動系の部活に入らなければならないが、他のスポーツはどうも苦手という、本来、運動には不向きと思われる同級生も多く卓球部に入部しており、そういう点で、どうもぱっとしないという点があった。

 前述の2年生も、おそらく、その前の年にはどこかの部活に入っており、何らかの理由でやめて、新設された卓球部にあらたに入部したのだろうけれど、今思うと、2年生らは威張っていただけで、卓球というスポーツに対しての指導力は全くなかったと言ってよい。

 本来なら、いくら2年生といっても、新しくできた部に入ってきたのであれば1年生と同様、卓球部員としては同条件であり、卓球というスポーツに対して謙虚でなければならないはずである。しかし、卓球の事を知りもしないのに、学年が1つ上ということだけで威張っていた。私はそれが嫌で嫌で仕方がなかった。結局、これらの2年生は、その数カ月後にはすべて姿を消すこととなる。

 男子卓球部はその年に創設されたばかりということで、私が入部した時点では練習用の卓球台が無く、6月にならないと卓球台が揃わないということであった。それゆえ、4月及び5月は台を使っての練習ができず、授業前の朝練習及び授業後の練習も、走ったり、筋力トレーニングをしたりといった、補助的なトレーニングばかりしていた。

 つまり、せっかく卓球をやるために卓球部に入ったのに、肝心の卓球が全くできないという状況であり、部活動としては全然おもしろくなかったのである。今思うと、そういうバカバカしい状況でよく続けたと思う。

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中学時代の卓球部・その2

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