nobody`s home

1 / 5 ページ

もしも、あなたが本当に僕のことについて知りたいなら、僕がどこで生まれたとか幼少期はどうだったかとか両親はどんな人だったかとか聞いてくるかもしれない。

でも、ぼくはそういったことについて話すつもりはないんだ。なぜなら、僕は自分のことについてぺらぺら話すのが嫌なんだ。

自分のことを誰かに話そうと思うと言葉がうまく出てこないし、なぜかは分からないけど話せなくなるんだ。   

僕は両親の前でも時々、思っていることが離せなくなる・・・・。

それに、誰かに何かを話そうとするとき、僕の母親はすごく心配したり、不安そうな表情を見せることがあるんだ。僕があんまりにも勝手なことを話したり、行動したりすると、心配して間違いなく倒れてしまうね。

そんなわけで、僕は僕のことを他の誰かによく見せようとしたり大きく見せたりしないんだ。

ただ、僕の窮屈でねじ曲がってしまった体験を誰かに話したいんだ。

そして、そこから何か学び取ってほしい。僕はここに今まで生きてきた中で人生の苦しみや辛さのようなものをここに書き記した。何か学べることがあると思うんだ。その学んだ何かを生かして自分の人生に役立ててほしい。

今から、6,7年前になると思うんだけど、僕が15歳の時、自分の精神を病んでしまったことがあるんだ。いろんな理不尽な体験をしてきたんだ。その時の話をしよう。kに話した時のように。

kっていうのは、僕のお姉ちゃんなんだ。僕に顔がそっくりで、幼い時はよく間違われたよ。声まで似ているんだぜ。電話越しに「こんばんは、のりこおばさん、もしもし」って僕がでただけで、親戚ののりこおばさんは「kなのね、」ってなっちゃうわけなんだ。それには参ったね。何回も「のりこおばさん、今のは、kじゃなくて僕だよ」っていわなきゃならないんだ。それくらい僕とkは似ているんだ。

でも、僕の母親は、僕のことを溺愛しすぎていたし、お姉ちゃんにはよくこっぴどく虐められたんだ。

例えば、そうだな、僕とkは毎月お小遣いをもらえていたんだ。中学校のときはkが5千円で僕が三千円だったんだ。その決められた範囲内でお菓子を買ったり、友達と遊びに出かけたりしていたんだけど、小遣いを使い切ってしまうと、母親はこっそりと「内緒だよ」ってお小遣いをくれるんだ。

初めは、僕も嬉しかったと思う。母親が僕だけに特別な愛情をくれるから。

でも、子どもの僕は母親に甘えていたんだ。

 僕はkの気持ちなんてこれっぽっちも考えていなかったんだ。

 kはいつも「ゆうきだけずるい」って口癖のように言ってたな。

 いつしか、kは僕のことを「マザコン」なんて言ってくるんだ。

 そして、子どもの頃はkといつも喧嘩していたし、僕はkと疎遠になっていたんだ。

もう参っちゃうよね。僕が何をしたっていうんだい。ただ、母親が僕のことを可愛いぬいぐるみのように構いすぎているだけなんだ。とにかくもう、僕は母親にかまわれるのは嫌なんだ。

 それじゃあ、どこから君に話をすればいいかー僕が高等学校を辞めたときの話からしよう。

僕が通っていた高等学校は、僕の住む市の隣の市にあるんだ。男女共学で割かしサッカーが強くて有名だったかな。もしかしたら君も聞いたことがあるんじゃないかな。

僕の通っていた高校のサッカー部が全国大会に出場したときなんか、校舎の壁面に大きな垂れ幕なんかたらしちゃってさ、学校中、大騒ぎだよ。

学校の周りには、殺風景な田園しかないのに、誰に垂れ幕を見せようとしようとしているのか僕には分からなかったね。

学校の女子たちはサッカー部の男子を見て、キャーキャー騒ぎ出すんだ。

サッカー部でもない僕はもううんざりだったね。もう、映画の主役の横でぱっと冴えないエキストラみたいな気分だったよ。

おまけに体育の授業なんか、そのサッカー部の顧問が担当でさ。それがまた、鬼みたいにすごく厳しいんだ。俺は、サッカー部を全国に導いたぞみたいな雰囲気を身にまとっていて、とにかくもう大変だった。

何が大変って、そうだな、例えば、水泳の時間は今じゃ考えられないくらいダサい競技用の水着を着させられるんだ、1000mも泳がされたよ、男女共学だから、水泳の授業も一緒なんだけど、女子がいるからって男子はみんな頑張ってたよ、別に僕はそんなことないんだけどね。

冬の持久走は学校の周りに広がっている田園を10kmも走らされたよ、もう本当にうんざりだったよ。その時ばかりは、進学する学校を間違えたと心から思ったね。

まあ、受けた授業を途中で抜け出したりはしなかったけどね。

どうしてかって?

それは、そんな度胸もなかったからさ。

もしそんなことしたら、次の日から高等学校に余計に行きずらくなってしまうよ。

ただでさえ、高等学校に自分の居場所も見つけられないまま、孤独で憂鬱なのに、もっと行きづらくなるよ。

 とにかく、11月の21日のことだ。丁度、期末テストを結果の紙をもらったからよく覚えているんだよ。

終わって、散々だった。結果の紙はバイトの給料面歳みたいに細長い紙で渡されるんだ。

kがバイトをしているときに見せてもらったことがあるから知ってるんだ。

結果は40人中40番だったね。でも、僕は腑に落ちないね、高校の先生の作ったインチキくさいテストなんか全部信用しちゃいけないよ。   

そりゃ、勉強をしなかったことは認めるよ。でも、高等高校の先生っていうのは、先生っていうだけで威張ってたり、腐ってるやつが多い気がするんだよ。

 

数学の立川っていうやつなんか、数学の時間にいつも女の生徒しかあてないんだ。そんでもって、笑うときには、「うへっへ」っていう気味の悪い笑い方をするんだ。いつか、生徒に手を出すんじゃないかって冷や冷やしたよ、まあ、その時は、この僕が助けるって思ってるんだけどね。

他には英語の先生で老婆のような人がいるんだけど、そいつも酷かったね。いかにも若い娘に毒りんごを渡しそうな意地悪な顔をしているんだ。

実際に、本当に意地悪な老婆だったね、んー、どうしても、名前が思い出せないんだ。 

英語の時間に英単語帳のテストをした時なんか、小文字のaeに見えるって言いだしたりするんだよ、あれには参ったね、

みんなの読んで良かった!