IELTS(アイエルツ)で爆死した話。英語レベルと母語力の関係性

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頑張ったのにテストで結果が出なければ

そりゃメンタルはズタボロだ。  


客観的に見れば

わからない点がわかった時点で

そのテストには意味があるのだと頭ではわかっていても

やはり素直に喜べないことが多くある。  


そっちの方が人間味があって良いと思うのだが

ショックなものは、やはりショックだ。  


このまま英語が伸びなかったらどうしよう?・・・


そんな漠然とした不安に駆られていた。  


しかし 「ビューティフルマインドって知ってる?」

と、ひとたび映画の話になると一気に会話への再参加ができた。  


その「ビューティフルマインド」会話において

英語がわからないということは一切なかった。  


ビューティフルマインドは大好きで何度も観ていたし

主人公が数学者ということもあって

経済学を専攻していた僕にとっては とても慣れ浸しんだ映画だった。  


その時に僕は理解した。  


英語って、英語力だけではダメなんだな、と。  


日本語であっても

経済学のことを知らない人に経済学者の話をしても

ほとんどのことを理解できないように


日本語で話せないことは、英語でも話せない。  


話す内容や事柄 情報や知識がなければ 会話は成立しないんだな、と思った。  


もちろん、話したり、理解するためには 英語の基礎やベースが必須になるし

そこ抜きで英語力を伸ばすことは英語を第2言語とする日本人である以上、難しいものがある。  


しかし、ある一定以上の英語力を持つ人は

英語の基礎基本だけでなくその他英語以外の知識を増加させることも

結果として英語力に繋がっていく。  


これに気付いた僕は、IELTSの公式問題集を集め

過去問からどのようなトピックが問われるのかを徹底的に洗い出し

それに関連する知識を 「日本語で」勉強した。  


難しい専門用語等の英語は パズル式学習法に沿って

その後に頭に入れていった。  


巷ではよく 英語は英語で勉強すべし!! とか

英語を日本語に訳すことの弊害等あらゆる観点で議論されているが

日本語で知識を詰めることと 

日本語で英語を理解することとはまた別物。  


知識や情報と言うのは頭の中にぼんやりと浮かぶ概念みたいなものだ。  


それを日本語に変換したり英語を用いたりしているのであって

英語そのものを、日本語として理解しているわけではない。  


よって、知識が概念化できていればどんな言語でも応用可能なのだ。  


つまり、少し逆説的だが

知識を理解できるのであれば、どの言語を使っても良い。


そして

物事の認識や理解のはやさというのは第1言語の右に出るものはない。  


要は日本語で知識をつけてからその知識に関して英語で学ぶと

英語での理解や発信がスムーズになる。  


図解するとこんな感じ。


   


その後僕はどうなったかと言うと

3週間後に受けたIELTSで見事基準をクリア。  


語学プログラムを終了し 無事、メルボルン大学へ正式に合格することができた。  


英語が伸びないのには必ず理由があること。


そして語学力は、母語力の影響を受けることを この時僕は初めて学んだ。    



P.S. 1  


実を言うと、僕の英語力は メルボルン大学へ入学した後、爆発的に向上しました。  


それは単純に読まなければいけない分量や

日々のディスカッションの豊富さ

それに伴う知識の増加によるものでした。  


わからないこともたくさんありましたが

その時もIELTSの時と同じように 

まず「日本語」で調べて ある程度背景知識をつけてから英語で学ぶようにしていました。  


理解度も、成長スピードも段違いに変わります。    



P.S. 2  


偏差値が28しかなかった僕の学力を爆発的に飛躍させた学習法や

メルボルン大学で学んだ 「学習」に関する情報をサイトで公開しています。  


日本における学習の誤った固定概念や常識、海外流学習法など

脳科学や心理学等あらゆる視点を使って紹介しています。  


学習に悩む全ての人の背中を押すものであればと思い

1記事1記事、心を込めて書いています。  


興味があれば、ぜひ!  


サイトの詳細は以下です。

【脱ド底辺LIFE】

http://chiya001.com/

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