下書き

 私には10前に亡くなったおばあちゃんは、親戚が訪ねていくたびに猫のぬいぐるみを作っていました。

 雪だるまのような猫、お化けのような猫、さるのような猫です。

 おばあちゃんはいつも私たち親戚にからかわれていました。

 叔母や私はそのぬいぐるみが「魔除けになる」とさわいでいました。

 それでも祖母はどうしても、そのぬいぐるみを作ります。作っては

 「いいのができた、もってかえれ、もってかえれ」といいます。けれど、私達はそれを「またおばけ作って」とからかっていました。

 そのぬいぐるみをもって持って歩くこと部屋に飾ることがとても恥ずかしかったのです。

 売っている人形はとても顔が綺麗で同じ顔をしています。自分だけそのぬいぐるみを持って歩いたり、部屋に置いたりすることは恥ずかしかったのです。

 おばあちゃんがなくなった時、私達はそのぬいぐるみを形見分けでわけました。売っている人形はいりません。なぜなら、私たち親戚はみんなおばあちゃんが作った猫のようにみんな不器用な生き方をしているからです。

 それぞれが顔が違い、違う生き方をしています。

 

 

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