MILF HOUSE~”使用済み” 30代女の暮らすサナトリウム
MILF(ミルフ)とは・・・「やりたくなる母親(熟女)」の意味。
(『ブリングリング こうして僕らはハリウッドセレブから300万ドルを盗んだ』より。「ハヤカワノンフィクション文庫」)
少女、ガール、女子を強制卒業させられる30代。
(もちろん、30を超えても”ガール”を維持できる女性は存在する。います。いるとも。
本人の気合い、恵まれたルックス、いわゆる”劣化”知らずの女性ってやつだな。)
そんな、選ばれし少数派になれなかった30女。(永久にがーりぃ★に、なれるもんならなりたかったどうかかも、もはや謎。それくらいに精神的にも枯れつつある。悲しいかな。)
美容に費やすエネルギーもお金もモチベーションもない30女。(20代で貯蓄できなかったっす。こまごま使ったっす。そもそも一生通じてそんなに稼ぎないっす。モチベーションで言えば、たとえば星野源とまかり間違って出会いたいとか、そういう想像力もわかないっす。)
・・・つうか、なんでいなんでい。30女(サンジュウオンナ)って言い方はなんなんだ。いいじゃん。30(超え)の女でなんなんなんなんなんなんだ!
悪いかよ。とも思うが。
母にもなっていない30女の生き方。
本人が楽しくとも、そこそこ幸せにやってるつもりでも、そんなものは世間様が許さない。というのはヒシヒシ感じる。
こっそりひっそり隠居・・・と思っても、そうは問屋が卸さない。
「何か、世のため、人のために役立てよ。」
という逆風の声が聞こえてくるようです。
中途半端なのだ!!!!!!!!!!!
30代っつうのは!!!!!!!!!!!
なんとなく居ちゃいけない感。つらたん。
自分の趣味に没頭してることを許さん!!!!!!!!感。
自分だけの時間を持っていることを許さん!!!!!!!!!!感。
子育て世代が忙しくしているのにお前は・・・
結婚もしないでお前は・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しないさ。できないさ。
(相手について)わがままさえ言わなきゃ、どうにか(結婚)できるんじゃね?レベルの人間が、結婚していないと一番つらく当たられるような気がする。
こちとらの事情なんか一切お構いなしで、
世の繁栄のため。みんなそうだから。子育てって大変なのに頑張ってるんだから。
そういうものなんですね。生きるってことは。
確かにそうなのだ。
自分だけのために生きる浅ましさのようなものも、自覚している。
でもしないのだ。
ならば、
やりたくなる熟女…MILFを目指す以外に、今、この世をサバイブする手はない。
と思い立った。
断っておきますが、やりたくなる熟女、と言っても、この場合、
【不倫】
は一切、視野に入れておりません。
あしからず。
じゃあ、なんだっつうと、
若い男の子(性に不慣れ)に手ほどき。→MILFを踏み台とし、男の子としての自信をつけて、本命に向かってもらう。
非モテに悩む男性が、時に爆発的な事件を起こしたりする。(秋葉原だのタクシードライバーだのデニーロだの……)
「一発抜けば違うだろうに……」
と思うが、やっぱり、そうじゃないんだと思うわけだ。
やっぱり、女体を負かす!女体に勝つ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
という実感こそが、彼らにとって重要なのではないかと思うわけだ。
ざっと、んなことを考えている次第です。
男性にはダーティな面がある。(むろん、ダーティな女性もうんとこさいますが)
時にうんとプアーでダーティなものを発散しないとまずかろうというわけである。
(そんなことを知り、考えるようになったのも、さまざま、いきさつがあるわけですが・・・それはのちほど)
そんな発散の対戦相手として、身を開くべきなのではないかと!!!!!!!!
と、ここまでは夢物語みたいなものでして。
ただ、頭で考えているだけ、というか、机上の空論ってやつなわけでして。
ただね。
世の中の女のひとが、今、結構ケチになっているのは実感するんです。
昔はもっと、おさせ的な存在が多かったような・・・・・・・・・・・・・
今の女性はなんだか頭が良く、しかもこんな時代ですから、ちょっとでも損をしないように、どうにか、生物として生き残れるようにと知恵を駆使し、無駄な交流を持たないのではないかと。
わかる。女性として当たり前だと思う。
筆者の場合は20代を奔放に生き、名を汚し、いまさら守るべきものも何もないという人間でありますゆえ、こんな悠長なことをぬかしていられるだけでして。
逆に、だからこそ、何かしら、世のため人のためナニのために何かをすべきなのではないかと考えてもみるわけです。
さて。長い前置きはここまでで。
そんなわけで、現在、20代までのガールで女子でゆるふわ!な自分から脱皮をし、
何が世のため人のためナニのためかを真剣に考え、救える段階のひとは救う(といえばおこがましいですが)
というような、肝っ玉系MILFになるべく、アパートの一室で奮闘中なのであります。
筆者の、家賃3万円アパートに出入りするメンバーを紹介します。
TEAM MILFメンバー(ナイーブな内容のため、仮名で失礼しやす)
10代後半~20代全部を愛人として過ごした34歳女・みるふぃー。
マニアック系風俗に勤めて金づるを掴み、貯金目標額達成と同時に引退した36歳女・ママン。
イメージDVDアイドルとして20代を過ごした32歳女・なるちゃん。
官能小説家として、あらゆる性を調べているうちに不感症になった38歳女・おにおん。
みるふぃー ・・・やりたくなるママ(MILF)とミッフィー好きをもじって。
なるちゃん ・・・菊地成孔ファン&自分大好きナルシストをもじって。
ママン ・・・ゴッドファーザーの「ゴッドマザー」に似てるから。老人の性に関心を持っている。
おにおん ・・・「官能小説の中で団鬼六が一番すごい」と言って憚らない団鬼六ファンだから、ちょっと可愛いあだ名に。
ここに筆者が加わります。
そんな感じで、あれこれテーマを持ち寄っては、アパートで、ファミレスで、
MILF談義を開催しています。
四人+筆者の持っている共通の意識、共通価値観は、やはり、
「若いうち、やりたいことはやった。残尿感はない。だから、この先、自分だけのために生きる、性を封鎖する、というのは浅ましい。」
「若いうち、やりたいことはやった。だから、しれっと過去を封印し、結婚するにはなんとなく気が引ける。受け入れる男はつわものすぎる。奔放に生きたものとして、性で救えるものがあるとすれば、貢献すべきではないか。(風俗で済むものは、風俗で4649)」
過去に開催されたミーティングのテーマとしては、
~不倫は男のものか、女のものか~
というものがありました。
ミーティング中につまむ「おつまみ」
《キャベツとツナ缶の醤油炒め》・・・フライパンでツナ缶とキャベツを炒める。味付けは醤油のみ。これで充分うまい!!
《マヨネーズとツナ缶をワンタンの皮で包んで揚げる》・・・マヨネーズとツナ缶をまぶす。それをワンタンの皮で包む。それを油でカラっと揚げるだけ。キツネ色になったら完成♪
こんなものを用意して、いざミーティング。
1・官能小説家だったおにおんは、新聞の担当者、編集者、先輩作家などから誘いがあった。仕事を貰うために誘いに応じるべきだったか否か。
2・愛人稼業をしていたみふふぃ-。愛人の効能と副作用。
3・アイドル時代、「愛人仲介」をさせられた経験がある。レースクイーン時代にスポンサーが欲しいかどうか聞かれた。
4・風俗嬢時代、風俗に遊びに来る家庭持ちの男についてママンはどう感じたか。男が持っているダーティな部分とは。
他にもあれやこれや、フェチや変態や、男がまっとうに家庭を守るためには妻に見せられぬ暗黒面をどう処理するかにかかっている・・・など。
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