経験中の時代〜中2から中3へ。青春と、時間が過ぎる早さを初めて体験した若き日々〜

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前話: 経験中の時代〜中学生ってなんでこんなにアホなのかしら。でも中3最高!受験も無いし!内申点気にしない!
素直なんです。


Cはよく見てるなーと思った。


そして問題は修学旅行だ。

キリスト教である我が校は平和に対する思いが強い。
なので私立の女子校なら海外かと思いきや

広島だ。

大事だよね…平和…うん…

宿泊していた旅館での出来事を紹介。

夜、入浴の時間。

露天風呂付きの大浴場を時間ごとに区切って1クラスずつ入る。

うちのクラスは5クラス中の最初の方だったんだよなー。

そこであたしとKは、最後のクラスの入浴時間まで
露天風呂にいれば長く温泉を楽しめる。と考えた。

自分のクラスの子が出ないの〜?と聞くが
ん〜へへへ とか言いながらかわし
次のクラスの子が入ってきて
あれ?みたいな顔されても
へへ みたいな顔でやり過ごし
最後のクラスが終わる頃に
一緒に風呂を後にした。

そして風呂の出入り口の
「女」とか「湯」って書いた大きいのれんをくぐったときだった。


Cが仁王立ちしてた。


長風呂でぽっかぽかになった体が一瞬にして凍りついた。

普通にバレてる〜〜〜

浅はかな自分に苛立ちを覚えた。




しっかりバレないように気をつけることを決心し直した。

旅のしおりには旅館すべての見取り図が載っていて、
どの先生がどの部屋にいるかはあらかじめメモしておいた。
それを頼りに、どの部屋が騒音を気にせず遊べるかを考えてある。

こっちも頭使ってんだ。フッフッフ

夜中予定通り集合し、定番の枕投げ。

真剣にやってたらZが投げた枕が、きゅうすとか湯のみが乗ってるおぼんに直撃。
お茶セットが吹っ飛び粉砕。

まあさすがに正直に次の朝担任に報告。

朝食後に居残りで立たされ、

2人で女将さんに謝ってこいと言われた。当然だ。

「ごめんなさい」と言ったら

「いいのよ。いつかは壊れるものなんだから。」

と言われた。

女将の器の深さはあっぱれだった。

それでも修学旅行は楽しかったと記憶している。

平和記念資料館をZと2人で足早に退館し
外の石のタイルでできた地面を滑って遊んだ。
雨上がりの石の上は気持ち良いほど滑った。

…やっぱりそんな修学旅行は楽しかったと記憶している。


そしてそんな中3はあっという間に卒業式の時期になる。






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