突然の出来事 - チャンプア・ゲッソンリット戦
プロデビュー戦のマンソン・ギブソン戦から一試合はさんでプロ3戦目。
突然の出来事でした。
「次はチャンプアと行こう!」
対戦相手として名前がでたチャンプア・ゲッソンリットといえば、
「ニックネームは黄金の左ミドル」
「タイの重量級選手でタイ国外の海外の強豪と戦っているタイの超象」
と呼ばれるタイの国技「ムエタイ」の重量級の強豪です。
この話を聞いた瞬間、僕は耳を疑いました。
まさか自分がチャンプア・ゲッソンリットと相対するということを全く想像もしてませんでした。
カードが発表されてから僕の耳に聞こえてくるのは、
「早すぎる」
「グローブをつけた顔面ありルールを舐めている」
「勝てる訳が無い」
など 、非常にネガティブな意見ばかりだった事を思い出します。
その反面、デビュー3戦目で当時所属していたK-1の創設者であり正道会館・石井和義館長からいただいたビックチャンスに結果をだすことでどうしても恩返しをしたい気持ちと、 ご自身の仕事の時間を惜しんでまで試合まで指導していただいたトレーナーの湊谷秀文先生にどうしても結果でこたえたいという気持ちしかなく、試合が決まってから必死で練習にあけくれた毎日でした。
試合の前日におこなわれた公開練習まではこの「結果で恩返しをするんだ」という気持ちが強く「怖い」という気持ちは全くありませんでした。
その公開練習にて本物のチャンプア・ゲッソンリット選手の動きを目の当たりにし、これまでに感じたことのない恐怖を感じてしまうことになりました。。。
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