一本の映画を撮るように、人生をプロデュースする話。(第6章:ブレストと教育 編)
オマエは、優しくて賢いから色んなことを考えてしまうのかもしれないが、
自分を信じて、前に進んで行こう。
成功や失敗は1回すればいいというものでもない。
今は上手くいってても、その先も順調とは限らない。
逆に、
今不幸のどん底だとしても、この先もずっとそうとは限らない。
だからこそだ!
過去を学び、今を本気で努力し、
未来を切り開いて行こうじゃないか。
楽しく、本気で、そしてバランスも考えながら。
62
実家の一部分を改装して、進学塾ブレストの教室が出来上がった。
入塾説明会の日程を決め、
それを知ってもらうための新聞折込チラシも作成した。
最初の問い合わせの電話は忘れられない。
チラシを折り込んでも、2〜3日音沙汰がない日が続いた。
どうしよう、どうしよう。一人も生徒が来てくれなかったらどうしよう。
そう思ってた矢先。
ホームセンターのエスカレーターに乗った瞬間だった。
ケータイが鳴る。
塾の電話にかかってきたものが転送されてきたようだ。
二段上に乗ってる妻が見守る。
オレ:「お電話ありがとうございます。進学塾ブレストです。」
相手:「あの〜。チラシを見て電話したんですけど〜。」
新中3生の娘を想う母親からの電話だった。
エスカレーターが昇る。
気持ちが高揚する。
ガラス越しに見える外の景色が変わる。
二段上に乗ってる妻が微笑む。
その後もお問い合わせが10数件あり、
入塾説明会では、進学塾ブレストの理念を訴えた。
だって、それしか言えることが無いんだもん。
成績が上がるという保証も無い。
合格実績も無い。
評判も無い。
口コミも無い。
ただ、自信だけはあった。
この日のために準備と努力はしてきた。
「結果で証明します!見ててください!」
その言葉を信じていただいた方の恩に報いるために、
オレは全身全霊で生徒にぶつかっていった。
63
全学年、全科目をオレ一人で担当した。
ライバルを意識しやすい環境を作り、
生徒一人ひとりを徹底的に鍛え上げる。
保護者様とのコミュニケーションも大事にしつつ、
気持ちの面からも生徒をサポートし続けた。
著者のTomohide Inubashiriさんに人生相談を申込む
著者のTomohide Inubashiriさんにメッセージを送る
メッセージを送る
著者の方だけが読めます