一本の映画を撮るように、人生をプロデュースする話。(第6章:ブレストと教育 編)

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オマエは、優しくて賢いから色んなことを考えてしまうのかもしれないが、
自分を信じて、前に進んで行こう。


成功や失敗は1回すればいいというものでもない。


今は上手くいってても、その先も順調とは限らない。


逆に、

今不幸のどん底だとしても、この先もずっとそうとは限らない。


だからこそだ!

過去を学び、今を本気で努力し、
未来を切り開いて行こうじゃないか。


楽しく、本気で、そしてバランスも考えながら。


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実家の一部分を改装して、進学塾ブレストの教室が出来上がった。

入塾説明会の日程を決め、

それを知ってもらうための新聞折込チラシも作成した。



最初の問い合わせの電話は忘れられない。


チラシを折り込んでも、2〜3日音沙汰がない日が続いた。


どうしよう、どうしよう。一人も生徒が来てくれなかったらどうしよう。


そう思ってた矢先。

ホームセンターのエスカレーターに乗った瞬間だった。


ケータイが鳴る。


塾の電話にかかってきたものが転送されてきたようだ。


二段上に乗ってる妻が見守る。


オレ:「お電話ありがとうございます。進学塾ブレストです。」

相手:「あの〜。チラシを見て電話したんですけど〜。」


新中3生の娘を想う母親からの電話だった。​


エスカレーターが昇る。

気持ちが高揚する。


ガラス越しに見える外の景色が変わる。

二段上に乗ってる妻が微笑む。




その後もお問い合わせが10数件あり、

入塾説明会では、進学塾ブレストの理念を訴えた。



だって、それしか言えることが無いんだもん。​


成績が上がるという保証も無い。

合格実績も無い。

評判も無い。

口コミも無い。



ただ、自信だけはあった。

この日のために準備と努力はしてきた。


「結果で証明します!見ててください!」


その言葉を信じていただいた方の恩に報いるために、

オレは全身全霊で生徒にぶつかっていった。


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全学年、全科目をオレ一人で担当した。

ライバルを意識しやすい環境を作り、
生徒一人ひとりを徹底的に鍛え上げる。

保護者様とのコミュニケーションも大事にしつつ、
気持ちの面からも生徒をサポートし続けた。

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