一本の映画を撮るように、人生をプロデュースする話。(第6章:ブレストと教育 編)

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敵を知り、自分を知り、勝つための効率的な努力をする重要性を生徒に伝えていった。

時間や命は有限なんだ。


そして、頑張ったらご褒美があることも教えた。

だから、

進学塾ブレストの定期テスト前の生徒の士気はマジで半端ない。

だから、

結果がすぐに出る。


6月に実施された定期テストでは、ある科目で塾生のほとんどが100点を獲得した。

何も特異なことはやっていない。


定期テストに出ると言われた範囲を、オリジナル対策プリントを作って、
何回も徹底的に強制的に練習させただけだ。


勝つためにやるべき、当たり前のことを当たり前にやっただけ。


まぁ、
強いて言えば、定期テストが実施される2ヶ月前から、
オレが休んでなかったことがポイントかな!


一人で定期テスト対策授業をやっていたので、
本来は塾が休みなはずの土日の午前中から夜までぶっ通しでやっていたんだ。


おっと!
危ない危ない・・・。
やりすぎは禁物。
また精神的にまいっちゃう(笑)


ーーーーー


今まで、学年10位以内なんて、遠い夢と思っていた生徒。


こいつらを戦略的に指導し、
学年10位以内に押し込んでいった。


今度はそいつらが学年1位を目指す。


ブレストの快進撃の、歯車が周り出した。


地域の中学校の学年1位、
隣市の中学校でも学年1位を獲得してくれるようになり、


それがいつしか口コミで、

”成績が上がる良い塾があるよ!”と言われるようになっていった。

利益より理念を追求するスタイルで、

信じてついてきてくれた生徒のため、
信用してお子様を任せてくださった保護者のため、

社会に出た時の、
頼もしさやたくましさを身につけさせるのが、最大の使命だと思っている。

その手段が”勉強”だ。

勉強は”目的”では無い。


もちろん、成績をあげて第一志望校へ合格させるということも大事だが、

学年1位や10位以内の生徒を多く輩出することは、単なる手段でしかない。

進学塾ブレストの目的は、もっと高みにあるんだ。


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全身全霊で生徒にぶつかっていった開校1年目。

その成果や結果が目に見える日が来た。


高校入試合否発表の日。


職業柄、朝が大変苦手なオレの家のチャイムを勢いよく連打するやつら・・・。

玄関のドアを開けるやいなや、

「全員合格しました〜!!!」

と、

満面の笑みで受験生全員が志望校に合格したことを報告しに来てくれた。

みんなで一緒に来るなんて、そんな話は一切聞いてなかったので、
正直驚かされまくった。​

開校1年目だ。


どんな結果が出るのかこわくてこわくてたまらなかった。


オレだけじゃ無い。

こわかったのは生徒も同じだ。

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