コーギーと過ごした3494日と12時間くらい。うちに来てから旅立つまでの毎日。

3 / 6 ページ


誰かが泣いてる時も。






いつもただただそばにいて話を聞いてくれたね。


犬は話せないけど、お兄ちゃんはめいとたくさん話をした気がするよ。



めいは本当に、ほんとうに優しい。

たくさんの季節がすぎて、めいはたいせつな家族になったね。




散歩中にうしろあしがプルプル震えたり、息切れしたり、あんまり走らなくなって。


「こっちに行きたい」もあんまりしなくなったね。








7歳になった。秋。








お父さんとお母さんがに連れられて病院に行ったね。



めいちゃんは生まれつき心臓が悪いですね。

この歳まで生きたことが凄いことです。

一緒に生まれた兄弟はすぐに3人死んじゃってたってね。


あの日は久しぶりに一緒の布団で寝たね。


寝てるのに、かまって攻撃がやむことはなかったね。




それからしばらくして、お腹にしゅようができ始めたね。


それも検査したけど、心臓が悪いから手術ができなかったんだよ。


でも薬もご飯もたくさん食べてたし、


散歩もゆっくり短い距離だけどいけてたし、お腹だして変な恰好でねてたし。










ゆっくり1年が過ぎて。








家の中で飼おうってことになって。


お兄ちゃんの部屋がめいの部屋になったね。




10年かけてめいの為に庭を改造したお父さんが、今度は部屋の改造に夢中になってたね。


お母さんも仕事があるのにいつもご飯くれて、掃除してくれて。




帰ってくるのはお母さんが一番はやいから、


いつも「倒れてたらどうしよう」って心配してたんだって。それは大丈夫だったね。



めいは本当に偉い子だったね。

ドックランに行ったらお兄ちゃんとお姉ちゃんたちが食べてた銀ダコほしがってたね。


あんなに美味しそうに太った後ろ足もすっかり細くなって。


普通にあるくだけでヨタッて倒れこんじゃったね。



この夏はもう越えられないかもしれません。

でも越えられたね。頑張ったね。今年は暑かったのに。




秋口からしゅようがどんどん大きくなって。歩くときもお腹がすっちゃうから痛かったよね。


だんだん散歩にも行けなくなったね。


でも痛いそぶりもしないし、ほえないし、いい子だった。


めいは「いい子」ていうのと「かわいいね」が大好きだった。








11月24日の昼過ぎに上のお姉ちゃんから


「めいが危ないから帰ってきて」ってメールもらった時はいよいよか、


ストーリーをお読みいただき、ありがとうございます。ご覧いただいているサイト「STORYS.JP」は、誰もが自分らしいストーリーを歩めるきっかけ作りを目指しています。もし今のあなたが人生でうまくいかないことがあれば、STORYS.JP編集部に相談してみませんか? 次のバナーから人生相談を無料でお申し込みいただけます。

著者のKYOS MATさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。