学習塾講師時代のこと



36歳で通信制の大学に入学し、4年で卒業。

その後、半年の小学校勤務を経て、一度、塾のアルバイト講師となる。


 Tさんとの出会い。
アルバイト講師を始めて1年目頃、
室長から
「高校生は教えられますか」
と不意に聞かれた。

 なんどか、
「ちょっと無理です」
とお断りさせていただいた。

 ところがどういうわけか、高校2年生の生徒を担当することになった。
聞けば、生徒の方からのご指名という。
何故私が?

 Tさんは、事情があって、学校を休学中とのことだった。
年齢の近い講師の「上から目線」に耐えられなかったそうだ。
その講師に悪気は、なかったと思うが。

 どこかの有名な話のように凄い結果を出したわけではない。
それでも、高校卒業認定試験の合格を目指して勉強を続けてきた。

 私が担当して、「生物」が1教科、合格した。
私は、毎晩のように、参考書をまとめて、テキストを作った。
減数分裂の仕組みなど、理解できそうなところをポイントを絞って
学習を進めてきた。

 次に歴史の科目を勉強しようとなり、挑戦した。
勉強がなかなか追いつかない。
次の年に持ち越しても受験を続けるかどうか。
というところで私は、小学校講師となるべく、
地元を離れる決意をした。

 Tさんには、絶対に、負けないでほしかった。
いくらTさんが遅刻を繰り返しても
私は、励まし続けた。
弁護士の大平光代さんの話をしたり、
自分自身の夢も話したりした。

 若い、Tさんのことだから、ちょっと回り道をしても
絶対に、頑張れると信じている。

 私が地元を離れて、それっきりだけど、
私も自分の夢を実現しつつある。

 いつか、どこかで、立派にがんばっているTさんに
あえることを楽しみにしている。

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。