私が自由を求めるワケ 11

リフォームを辞める一年程前、

我が家のリフォームをしました。

まだリフォーム営業をする前に、
1級建築士に依頼して
1階和室を洋室にするリフォームをしてはいましたが、
あまり満足する物では無かったので、
今回はやはり自分で全てやりました。

それ以前にもトイレと洗面所だけとか、
コンロと給湯器だけとかのリフォーム
を手がけてはいたのですが、
あるきっかけで大改装をする事になりました。

家の南側に家が建ち、
それまで陽当たり抜群で快適だった
1階のリビングとダイニングが
陽当たりが悪くなった事で
真っ暗で冬は極寒の地と化してしまったのです。

一冬越してみて、あまりの寒さに閉口した私は、
どうしたものか、と悩んでいました。

そんな時、店頭で展示していたアイランドキッチンを
展示替えの為に処分したいのに、
サイズが大き過ぎて入る物件が無く、
処分に困っているのに気が付きました。

我が家に入らないだろうか・・・。

1階は極寒の地と化していましたが、
寝る為だけにある寝室は相変わらず陽当たりが良く、
とても快適に過ごせていました。

そこで、2階の寝室と隣の子供部屋の壁を抜いて
2部屋をつなげて2階にLDKを持って行けば、
そこにあのキッチンが入るのでは?

早速図面に起こしてみました。

十分入る!!!

ちょっとリビングは狭くなるけど、
許容範囲でした。

そこからは、
現実に向けてひたすら行動を起こしました。

デザインは、かねてから夢だった和モダン風
と決めていました。

あえて天井を取り払って梁を見せて、
ついでに屋根裏にロフトを作り、
収納場所を増やす事にも成功しました。

ロフトには丸窓を付け、
特注の建て具をはめ込み、
間接照明による雰囲気のある空間造りも意識しました。

キッチンにはあえて吊り戸棚などを一切付けず、
開放感を優先させました。

パントリーを設け、
キッチン周りの雑多な物を
全て目隠し出来る様にもしました。

他にも細部に渡って
私のこだわりが十分詰まった内容なのですが、
一番のこだわりは、
昔の古い建具を売っているお店で買ったきた、
シンプルだけど味のある建具を
階段との間仕切り壁に取り付けた事。

このリフォームの間は、
会社での仕事と並行しながらやっていたので、
とても大変だったのですが、
私の「作品」と言える物に仕上がり、
とても満足しています。


自己満足だけでなく、
会社が手配したプロのカメラマンに撮影もして頂き、
会社のチラシにも数回掲載され、
我が家の写真が載った時は、
お客様の反応率も上がるという事でした。

今は変わってしまいましたが、
つい最近まで、会社のホームページの
トップの画像は我が家の写真でした。

本店にも我が家のリビングの
大きなパネルが張ってあったので、
本店に行くたびに、不思議な感覚を味わいました。


作品を創る上での産みの苦しみという物を
この時に初めて味わう事が出来、
苦しいのに楽しい、
自分が生きているという充実感を、
全身で味わう事が出来たのでした。

この時に自分の思いを形にする
クリエイティブな仕事の素晴らしさを体感した事で、
自分の思い通りにならない
通常のリフォームへの熱が下がってしまった事も、
辞めてしまった理由の1つかもしれません。

しかし、この時の経験と、
多くの人の評価によって、
私は自分に自信を持つ事が出来ました。

大学や専門学校で学んで無くても、
たった数年の経験でも、
ちゃんと思いのこもった物は、
人に伝わるんだ、という事を知りました。


リフォームの事だけになってしまいましたが、
今回はこの辺で。

やっぱり私、リフォーム嫌いじゃないですよね。
つい熱く語っちゃいます。












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