第2話 始まりの合図。ペルー・ボリビア・エクアドル【旅歴4年、世界2周半。天国に行った子ども達がくれた人生の宝物*】

前編: 第1話 お空からの切符【旅歴4年、世界2周半。小児科ナースが天国に行った子ども達からもらった人生の宝物!】
後編: 第3話 メキシカンおばちゃんと愛を探す!【旅歴4年、世界2周半。天国に行った子ども達がくれた人生の宝物*】

第1カ国目 ペルー

【初めての旅!初めての南米】
2014年4月、バックパックと片道航空券を手に不安ワクワクで泣きながら旅立ち、乗り継ぎのメキシコでは慣れないトレッキングシューズが絡まって転び、陽気なメキシカンおじちゃんに手を差し伸べられて、天国に行った子ども達との大冒険が始まった!
!


行き先はピンときた国、ペルー


旅の目的は、思いっきり生きること!!

ペルーに着いて知った事実は
『南米はスペイン語しか通じない!』



BUT


『私は"Hola!"しか知らない!』
※”Hola”とはスペイン語の”こんにちは”の意味です。

早速、タクシーではドライバーのおっちゃんと全くもって意思疎通が図れない。宿の名前だけをメモした紙を見せ、持ち合わせの電卓で値段を把握し、初めて一人で海外のタクシーに乗り込む。


「このまま誘拐されても何もわからない(そもそも誘拐されているかどうかもわからない。)」というちょっとした不安は天に委ねて、何とか無事に目的地周辺へ*

【初めての宿、初めての街】
なんとかして宿にたどり着いたものの、宿から出たら道に迷ってもう二度と帰ってこれない気がする、そもそも街への行き方も分からない、バスの乗り方も知らない、言葉もわからない、両替の仕方も分からない、バスに乗れば・・・寝る(゚O゚)


ペルーに行くと決めてからペルーが南米にあることを知り、旅をすると決めてから旅の仕方を知らない自分に驚いた。


出発前は不安で怖くてどうしようもなくて、いっぱい調べていっぱい泣いた。数ヶ月前までは旅の””の字も知らなかった私は、究極の初心者バックパッカー


・・が、しかし、運の良いことに初日の宿で、ベテランバックパッカーたちに遭遇することができた。



半泣きで、みんながどうやって旅をしているのか、どうやって会話をしているのか、どうやって食事をしているのか、そもそも異国でどうやって生きているのか、金魚の糞みたいにくっついていきひたすら習得すること3日間。


宿を出るときは彼らとの別れに、ひとりで大大大号泣。半ば呆れた優しいみんなは、私が乗るタクシーまで拾ってくれた。ありがとう。

【人生にGOサインをくれた出逢い】
ペルーには、クスコという標高3600m付近に位置する街がある。石畳の地面に白や薄い黄色の壁と赤い屋根でできた建物がたくさん建っている。

可愛いお土産屋さんや雰囲気の良いカフェが立ち並んでおり、カラフルな雑貨や天然石は、クスコの街を明るく色付けている。


この街では、人と人を結びつける不思議な力に導かれるかのように、旅や人生において大切な人たちと巡り合えることが多い。


ここに住む人たちの多くは、目が合うと微笑んでくれる。市場でおばちゃんが作ってくれる家庭料理はとっても美味しくて温かい。たまに火の通りが浅くてお腹を壊すのはご愛嬌!

水シャワーの冷たさに飛び上がったり、市場で売られている牛の口と鼻やカエルの干物に驚いたり、ケーナ(縦笛)を習ったり、綺麗な夕日を追いかけてみたり。毎日まるで子どもに戻ったかのようにはしゃいだ。



”マチュピチュまで電車とバスで行ける”
なんていう素敵な事実も知らなかった私は
標高4215mの山々を越え

マチュピチュまで3泊4日かけて

インカトレイルという山道を歩いて行った。


でも、それが大正解。


息を吸うだけで気持ちのいい澄んだ空気に

時々出くわす野生のアルパカ。


どこまでも広がる木々の緑に

こぼれ落ちそうなほどの星屑。 



日本で怖かったものが
、
ここでは美しくて優しかった。

毎日一歩一歩、
丁寧に積み重ねていく。



今までの全てが重なって、
無駄な一歩なんて一つもなかったと気づく。


迷った日々も
突き進んだ日々も
自信のなかった日々も
寄り道も遠回りも近道も
全部全部、大正解だったんだ。



全部自分の中で生きていて

全部が力になっていった。

勇気を出して一歩踏み出して

見えた世界が美しくて


今ここで生きていられることが嬉しくて

ずっと感じたかった世界が、そこにはあった。

楽しいを楽しい、嬉しいを嬉しい
素直に心の底から感じていたら

押し殺してきた感情が
どんどんどんどん溢れ出した。



泣いて泣いて、笑って笑って

心がやっと、洗われた。

心がやっと、喜んだ。


 心から笑って生きていい。
  心から泣いて生きていい。


日本で沢山の悲しい現実や
人や社会の厳しさに触れて
心の中にできていた
楽しむことへの罪悪感
少しずつ、和らいでいった。


もう悲しみをこらえて
自分を押し殺して生きることは

終わりにしようと思った。


好きなことをして
好きなところへ行って
好きなことを選んで
好きな人達とたくさん笑って


明日の心配なんてせず、
今を思いっきり楽しむ!


時間をかけて寄り道した分だけ
見えなかった景色が見えて
感じられなかったことを感じられて
そこでしか出逢えないものに出逢って


そこには、どうしようもないほどの
感動があった。

———「やっと、本当の人生が始まったんだね!もう、社会の厳しさの中で生きる時期は終わってるよ。これからは、自分の感覚を大切に、思いっきり笑って泣いて、そのままの自分で思いっきりワクワクして生きて、いいんだよ。周りが何を言っても、自分の感覚を大切にね。

マチュピチュへの拠点の一つとなるクスコの街で
”あーすじぷしー”という生き方をしている、なほちゃんまほちゃんに出逢った。

彼女たちは双子で、“自分の人生が大好きな人を増やす”というミッションで、世界に希望を広げる活動中であった。


なほちゃんは人の前世や過去や未来がわかり、まほちゃんは魂や人や音やエネルギーに色がついて見えるという共感覚を持っている。


2人の笑顔や持っている雰囲気はすごく柔らかくて軽やかで、明るくキラキラしていて、とってもとっても素敵だった。



———「でも、まだ悲しみが心に溜まっているね。子ども達の死は、決して悲しいだけじゃないよ。みんな何度も生まれ変わっていて、幼いうちに亡くなる事を選んでくることもあるの。それはとっても勇気のあることで、そこからも大きな学びを得ているんだよ。

一瞬一瞬を幸せに生きているから、子ども達もその家族も、悲しいだけのことじゃない。むしろ、とっても幸せなことでもあるんだよ。みんな、そうやって生きている。

これからは自分の気持ちを大切にしながら、心の中に溜まっている悲しみも感じるままに、どんどん出していってね。そうやって自分の気持ちに素直になって生きてみると、この旅が終わる頃には、きっともっと広い視点から物事を見れるようになっているよ。


2人に出逢えたことを
魂が喜んでいるかのように
嬉しい涙がまた次から次へと
溢れて止まらなかった。

第2カ国目 ボリビア

【流れ星が教えてくれたこと】
ラパース!ラパース!ラパース!


ボリビアの首都、ラパス行きのバスに乗り、クスコから十数時間。たどり着いたのは標高3700mのラパスの街。治安はよくないと言われているが、道で困っていると助けてくれるような優しい人もたくさん!少し路地を入ると、可愛い雑貨もいっぱい。


オバちゃん達はみんなパワフルで、でっぷり太っていて、可愛いスカートをはいて帽子をかぶり、織物で作った布でくるんだ荷物を背中にしょって、登り坂もスタスタと元気に歩いていく。


だがしかし、道を歩いていたらスリに合い、一瞬にして財布の中が空っぽになった。


「すごーい!!」

初めてのスリに、感動。
まるで、マジシャンみたい!!



人からお金を盗るほど、そんなに生きることに切羽詰まっているんなら、せいぜい私から盗ったお金で美味しいものでも食べてくれたらいい。

突然のマジックですらそんな風に許せてしまうほど、ボリビアの街は面白い。

アルパカのミイラやカエルの干物が売っている魔女市場にお土産通り、おばちゃん達が作ってくれるお料理に、路上で売っているたくさんの生活用品。


何気なく入ったカフェでは、隣のおばちゃんが食べていたケーキに見惚れ、おばちゃんたちとの謎解きジェスチャー会話が弾む。


そんな私の目の前には、頼んでもいないのに同じケーキが運ばれてきた。


なんと、隣のおばちゃん達からのプレゼント。そんなおばちゃん達にはありがとうのハグをプレゼント!

ラパスからウユニ村まで夜行バスで12時間、尋常じゃない寒さにびっくりしながらも、ウユニ村から車で更に約1時間いくと、ついに、塩の大地が現れた!


どこまでも真っ白に広がる大地。そこに雨が降り、水がたまり、鏡のように空を映し出す。


水が溜まっていること』・『風がないこと』・『夜は雲と月があまりないこと』・『昼は太陽と少しの雲があること』などを条件に、360°×360°の絶景が目の前に広がる!

「本当に、空の中にいるみたい!!」


どんなにぐるぐる回っても

どんなに上下を交互に見ても

見渡す限りは、空と空!!
初めての世界に感動が止まらない。


“お空に近いなぁあー!

 ついに来たよ、ここまで!”


標高3760m。


南米を最初に旅してきたけれど、その理由の一つに『天国に近そうだから』っていうのがあった。


“お空から、私は見えているのかな〜”


天の川、月、流れ星、太陽、青空。
夕焼けも朝焼けも、幻想的で
そんな中に自分が居る。


地球ってやっぱり、
きれいだなぁー!!!

夕日の眩しさも、満天の星々も、
朝焼けの優しい色も、朝日の温かさも・・
地球の本当の色を、初めて知った。

———地球はこんなに
   だったんだ———

こんなに美しい星に生まれてこれたことが、奇跡のようにすら感じた。


寒い中車内で温まる友人達と離れ、一人で満天の星空をいつまでも見つめながら、そんな奇跡をそっと抱きしめた。


日本で子ども達のと向き合わなかったら、悲しみを知らなかったら、人や社会の厳しさを思い知らなかったら、今の自分はここにはいない。旅に出ようとさえ思わなかった。と、同時に、悲しみや苦しみと同じくらいに輝く何かがあるから、私は今ここにいて、こんなに素敵な景色を見ている。


きっと大切なのは、
“今”をどれだけ味わって生きたか。
そしてそこにどんな光を見出すか。


それがどんな”今”だったとしても!
全てがありがとうのカケラ。


私が見てきた世界にやっと
優しい光がさしたような気がした。


どんな闇の中にも
いつも必ずそこに光が
同時に存在するんだ。


だから強く
生きられるんだ。


過去と未来の全てが
今の希望になって
今この瞬間の全てが
過去と未来の希望になる。


優しい光は、暗闇の中にあった。


大きく流れた流れ星。
何年もずっと同じ願い事をしていたけれど、
やっと、今までとは違う願い事ができた。


 この世界にいるみんなが
 今この瞬間の幸せ自分らしく
 重ねて生きていけますように!”


この世界の全てを抱きしめて

最高に美しい未来を描いて!


第3カ国目 エクアドル

【命を救った不思議なチカラ】
ここ、ガラパゴス諸島では、イグアナはどこにでもいて小さな恐竜のような顔をして海を眺めている。アシカは浜辺にゴロゴロ転がっていて、海では優雅に泳いでいる。


私はこの海で離岸流に流されて、
溺れて死にかけた。


助かったのは、奇跡。
本当に、奇跡としか言いようがない。



友人と海に入って、
感動しながらウミガメを追いかけて
たったの数分・・・
気づけば海岸から300m程も離れていた。


次々と来る高波にのまれる中、

苦しさに耐えることを諦めそうになって
生きることを諦めそうになった。


海の青も、空の青も、
とってもとっても綺麗だった。


苦しくて苦しくて、
体力の限界を感じたその時・・


———「苦しい時は、息を吸うんじゃなくて、吐くんだよ
ふと、病棟で子ども達に言っていた言葉を思い出した。



冷静になって息を吐く・・・そして意識が遠のきそうになった瞬間、日本にいる家族や友達や、今まで出逢ってきたたくさんの人達の笑顔が次々と頭に浮かんだ。



このまま死んだら、もう二度とみんなに会うことはできないんだと知った。旅に出たことも、海に入ったことも、後悔はない。


でも・・・「もっとみんなと一緒に生きたい!!!」心が、そう叫んだ。

次の瞬間、波はより高く大きくなり、私の体を大きな岩へと打ち付けた。


生きていることが、しばらくの間は信じられなくて、ただただ放心状態だった。

私はやっぱり、陸の生き物だと思った。
一緒に溺れた友人2人も奇跡的に助かった。


不思議なチカラに助けられたような気がした。


目には見えない不思議なチカラ
とってもとっても、嬉しかった。


そして、
私のいのちは、魂は、
生きたがっていると知った。


たとえ頭や心でどんなにそれを
否定した日があったとしても、


生きてやりたいことがあるから
生きて見たい景色があるから
生きて結びたい世界があるから
私たちは今ここに、存在する!


いつかお空に行くその日まで
どうせ生きるなら心の底からの幸せを
どこまでも大好きだと言える人生を。


懲りずにますます
思いっきり生きようと思った。


もうスリや強盗なんて怖くない。


今この時代で、今この人生で
やりたいことをして、
大好きな人たちと、幸せに!


【ガラパゴス諸島の動物たちからの伝言】
柵のない島の中では、動物も人間も尊重し合いながら暮らす。



ベンチにアシカが寝ていたり、地面に人が寝ていたり。

小さな恐竜みたいなイグアナは
頭にトカゲを乗せて海を眺め
顔だけ出して優雅に泳ぎ
時折鼻から塩を出す。


青い足の鳥
赤い胸が可愛く膨らむ鳥
小さい亀から大きい亀まで
様々な生物が自由に住んでいる。



ペリカンは魚をもらいに市場へ、
人間は魚をとりにへ。


・・・んん?!たまにどこかおかしい光景も伺えるが、人間と動物たちの距離がとっても近い!


水平線に沈みゆく夕陽は、眩しいほどに輝きを増す。


何百頭ものアシカたちは浜辺に移動し、夜が来ることを教えてくれる。


海も山も動物たちも、
それぞれがそれぞれの位置で、
望む者の必要に合わせて
自然”というものを教えてくれた。

———「無意味と思えることの中にこそ、
  大切なことが潜んでいたりするんだよ」

———「欲にかられず、恐れに負けず、
 本当に大切なものをまっすぐに見抜いてね。」

のんびりと海を眺めながら暮らす動物たちは、そう言った。



この世界に生まれてきた時は
みんな
目に見えるものは
いのち身体と両親との
以外は
何も持っていなかった。



バックパックも背負わずに
お金のいらない世界で生きている
たくさんのいのちは

地球の豊かさや
この世界の豊かさを
人間よりももっとたくさん
知っているようだった。



この世界に存在した限り、
本当に失うものは何もない。
むしろ全てがプラスでしかない。


生きて結んだ“”は、
ずっとずっと続いていく。


日本でも、海外でも、
私たちが見ている目の前の世界は
自分自身の中にある
本当の豊かさに気づくための
みたいなものだと思った。

海では全身傷だらけに、
山では全身泥だらけになって、
不器用に思いっきり生きた分だけ
見える世界はどんどん輝いていった。

「怖くていい。
 泣いてもいい。

 まっすぐまっすぐ
 どんどん、進め!!!!!」


怖いまま、全力で飛び込んだ世界は
次から次へと私を導き、
両手を広げてとことん応えてくれた。






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第3話 メキシカンおばちゃんと愛を探す!【旅歴4年、世界2周半。天国に行った子ども達がくれた人生の宝物*】

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