愛って、なに(2)


彼の封印を解く、
とでもいうのか

抑圧した感情を解き放つ
とでもいうのか、、


夫にバレた日以降、数ヶ月


絶対に思い出してはいけない、と
彼を意識の中から、追い出すように
もう、その存在を忘れるように

蓋をした。

もう、二度と思い出さない
記憶も、妄想も、捨てて
イメージを、呼び起こす事は

二度とやらない、と。



それまでの日々は

暇さえあればスマホ片手に
わたしの、宝箱をあけて

言葉を読み返したり
写真を眺めたり

常に彼のイメージは
私の中にあり

胸の中で触れるだけで
生き生きと熱く
エネルギーが湧きたっていた


彼に繋がるものを

すべて消去してから

その宝箱は

余韻も欠片もなく、消えたので


ふと、ぼんやりする時

いつも意識を向かわせた、
湧き立つエネルギーのスイッチ、
みたいなもの
一瞬でも、意識をそこに向ければ
生命のスイッチをONにする事ができた

彼のイメージに、触れる事がなくなり



生気が抜けたみたいだ、と


他ならぬ夫から、

毎日、言われていた



私の気づかない、私の雰囲気

オーラに覇気がない
笑顔が乾いている
ツヤがない
ふとした時の何気ない瞬間に
空っぽの顔をしている
ゾッとするような
寂しそうな顔をする時がある

頼むから、やめてくれ

と言われたところで

それらは、私のコントロールとは
関係なく出てしまうもので

どうにもならないわ、と思っていた。



それが、あの夜 一人で存分に

閉じ込めていた、彼を

封印を解くかのように

呼び起こしてからは


生命スイッチに触れたみたいに


胸の奥にあった

その部屋の、スイッチをONに

した途端、、


生きるエネルギーが

言いようのない懐かしさが

これに触れていたら、安心出来る

何かをまた、見つけたように

胸が暖かく、生き生きと息づき

空っぽでは、なくなった。



もう、いいか
ただの、妄想なんだから
浮気するでもなく、逢いに行くでもなく、
コンタクト取るわけでもない

ただ、胸の奥に居てくれるだけで

こんなに、生きるスイッチが入るなら

会えない、
姿を見れない
声を聞けない
話せない

という虚しさは

胸の奥で彼を思う、

それだけで、
現実面での寂しさを越えられる
本当に不思議で仕方ないけど。。


忘れなくて、いいや

ただ、そう思っただけで

胸の中にいる彼に、触れて
話して、
妄想で抱かれ
常にこの中に居てくれる
その安心感に満たされるだけで


嘘のように、

彩が戻り

風や、陽射しの、きらめき

花や、木々の、ざわめき

白黒の静止画だったような風景が

急に、カラーの動画になって

息づく風景になったような


それくらい、

生きるエネルギーに直結している

存在だと、はっきり

そう思った。




忘れられない恋を

無理に忘れるのは、やめよう

自然に時が解決して

忘れさせてくれるだろう、

ただ、そう思うことにした。


著者のKcoさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。