愛って、なに(4)

「母さんが、仕事戻るの

好きな男がいるから、なんだよ

忘れられなくて会いたいから

また、働くんだって。

お前らのことより、仕事が大事

お前らのことより、男が好き」

 

 

こんなことを、長男に言うようになり

 

その長男も、何言ってんの、と

かわしながら

 

わたしと二人になると

 

そんな男、いないよね?母さん。

 

と、心配げな顔で、問い詰める

 

 

子どもに、こんな事を言い

 

わざわざ、不安を掻き立てるのは

 

どういう神経なのか

 

 

私は、夫からの直接の嫌味や暴言を

岩のようにだまってやり過ごし

無視を貫くことができる

 

でも、子供に嫌な思いをさせれば

絶対に私が、動く

 

 

黙って岩のようには無視できない

 

 

だからこそ、長男、なのだ

 

次男ではまだ、わからない

 

 

 

母さんが働きに出ると

また、ご飯が手抜きになるし

片付けも遅いから夜中まで起きて

一緒に寝る時間も減るし

忙しい忙しいってイライラして

家の中の空気も悪くなるし

お前らのこと、面倒見切れないから

可哀想よな~

 

わざわざ不安を煽り

 

 

復帰の日が近づけば近づくほど

 

夫の不安がいら立ちになり

子どもたちに不安を煽る言葉を吐き

 

仕事なんか、そんなに大事か・・?

 

子供らや家族、家の平和より

自分が大事な、最低な母親か

 

 

 

 

言い返せないのは

 

押し切れないのは

 

彼の存在があったからだ

 

 

 

復帰すればまた、顔をみることはできる

 

きっと、話すことはできないけれど

同じ空間にいて

 

何があるか、わかったもんじゃない

 

おまえがまた、何かしたら

あいつがもし約束を破ったら

 

今度こそ、あの男 つぶす

 

あの時、生かしておかないで

やっぱり抹殺しておけばよかった、、

 

などと言い出す

 

 

実際何かをしでかしそうな

どす黒いエネルギー

 

死にたい死にたいと

毎日つぶやくのだから

自棄をおこして、、ということだって

起こるかもしれない

 

 

何より、この空気で復帰して

 

家に帰るとまた

イライラして、物を投げ

家族に暴言を吐き散らし

 

S EXさせない、と拗ねて暴れる

 

夫の機嫌をうかがう生活

 

 

あの空気で生活を送る日々に

 

耐えることはできないな、、私が。

 

自分の、やりたい事よりも

 

 

夫をイライラさせない、怒らせない

 

子どもたちに毎日不安を煽ることは

言わせたくない

 

 

 

やっぱり、、

 

復帰は、できない、、

 

 

復帰の日、前日。

 

職場まで車を走らせ

 

運転しながら答えを選んだ。

 

 

明日からの、復帰手続きのために

向かった、その足で

 

退職の手続きをしに行くことにした。

 


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