愛って、なに(5)

「仕事、復帰するのやめたから。」

 

 

それを聞いた夫の顔は

 

驚きの前に一瞬、喜びがあったのを

 

じっと見ていた私は見逃さなかった。

 

 

そして

 

これでよかった

とりあえず、喜んでるから

しばらく、空気は荒れないだろう、と

 

 

自分の人生を生きられそうで

目の前にありながら、

それを掴まなかったこと

 

それは、家族の、というより

 

子どもたちの平和のため

 

この選択で、間違っていない、と

 

思い込むようにした

 

 

平和のために、犠牲になったつもり

 

それでも、夫の機嫌はお構いなしに

アップダウンを繰り返し

 

口論になったり自棄をおこしたり

 

今までよりも酷いな、と思う裏側に

 

本当に、私の浮気が原因で

ショックを受けて悪化している、ことも

 

あるのかもしれない、、

 

例年よりも上下の波が激しく

 

本当に受診をしたほうがいい、と

いちばん機嫌のよい時を見計らって

勧めてみても、やはり行くことはなかった

 

 

 

俺はお前を愛してるのに!

あいつのせいで!

 

幾度も聞く、この言葉に

 

どうしようもなく、イライラし

夫の口から

 

愛、という言葉を聞きたくない

 

 

 

 

ねぇ、

 

愛って、なに??

 

 

愛してるというのなら、、

 

例えば私は、自分の子供たちが

 

嬉しそうにしている顔、喜ぶ姿

何かに夢中になる姿や

 

何かをしたいと願うとき、、

 

 

願いが叶うといいね、と私も願うし

喜ぶ顔を、わざわざ曇らせたり

嬉しそうな笑顔を、泣かせることは

 

したくないなと、思うんだけど

 

あなたの言う、

 

愛って、なに??

 

何を愛だと、思っているの?

 

 

こんなこと、人に聞いたことも

わざわざ確認したことも、なかった

 

夫にも、それまで

改めて聞いてはいなかった

 

「俺は、お前に

情熱的なSE Xをしてよろこんでほしい

それが、俺の望む愛情表現だから

それが、叶うことが、

おまえが答えることが

愛だと思ってる」

 

 

え、、、

 

それって、本気?

 

冗談なら、ちゃんと答えて

 

 

やっぱり、夫の答えは変わらない

 

 

情熱的なSE Xをして喜ぶこと

 

 

それが、イコール、愛

 

 

 

 

そうか、、

 

そうなのか、、、

 

 

途方もない、原初からのすれ違い

 

愛って何だろう、なんて

 

語り合ったこともなかった、夫婦

 

 

まったく違う言語を話しているように

 

噛み合わない

 

いくら責め合っても、交わらないのは

 

当然のこと

 

 

本当は私は

 

わかっていた

 

わかっていたけど、見ないふりをして

 

何とかなるだろう、と

 

無視してきた違和感は

 

取り返しのつかないくらい

大きくなっていたこと

 

 

無視して通り過ぎるには

あまりにも大きく

 

夫婦として、この大きな隔たりを

 

どう越えるのか、

 

越えないのか

 

 

いよいよ直視しなければいけない、と知った。

 

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