魂の叫び(1)

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体中のすべてが、痛い

 

 

動物の咆哮のような、

うなり、喚く、

 

聞いたことのない自分の声が

 

溢れ続けて止まらない

 

 

体をくの字に折り曲げて喚き

 

手も、足も、暴れていた

 

 

夫は微動だにせず冷ややかに見下ろし

 

次男が私に取りすがり

泣きながら、やめて!やめて!と止め

 

1階にいた長男は

何ごとかと、上がってきて

 

なにもできず私を見ていた

 

 

、、、声が止まり

 

わたしは放心状態で、

 

泣いている次男を抱きしめながら

 

 

頭の芯だけはとても静かに

 

 

テロップのような文字がうつっていた

 

 

 

「終わりだ」

 

 

 

 

この人といるのは、終わりだ

 

 

我慢をして自分を殺すのは、終わりだ

 

 

 

 

 

こんな生き方、もう終わりだ

 

 

 

 

 

わたしの、魂の叫びだった

 


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