魂の叫び(2)

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淡々と、自分の内側に目を向けていた

 

 

この人とは別れる

 

もう、一ミリの我慢も

ご奉仕も、しない

 

もう、何の ふり も、しない

 

 

もしかして、まだ何か

 

やり直す方法があるのでは、などと

 

もつれた感情に足を取られている場合じゃない

 

何年もやってきて結果がこれだ

 

いい加減、やめていいんだ

 

 

 

私がこのまま、生きるのか 死ぬのか

 

それまでの、日々がむしろ死んでいたのだ

 

 

だからこそ、生きると、叫んだ

 

 

生きたいんだ

 

 

私は

 

私の生き方で

 

 

静かに決意を固め

家族みんなで、実家へ行った

 

 

実家の家族の前で

 

それまで演じていた 幸せ家族

 

上手くいってる夫婦、のふり を

 

その日から、私がやめた

 

 

淡々と接し、気を遣わず

 

夫の発言をフォローもせず浮いたまま放置し

 

一切目を見ず、顔を向けない

 

どんな小さなことでも

 

近くに座って

会話に気を配りながら

お皿をとる

水をくむ

おかずをとってあげる

 

夫のために動くことを

 

その日から、やめる

 

 

こんなことが、

めまいのするほど恐ろしく

 

でも内側の決意が

 

私の背中を押し

 

しっかり立たせ

 

 

もう絶対に、昨日までの私には

 

戻らない

 

 

ひとつひとつ

 

くさびをうつように

 

 

一歩一歩を積み上げる

 

生きる道へのはじまりだ


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