教員1年目の学級崩壊から倒れて救急車で運ばれた話

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もう消えていなくなれたら、


よっぽど楽かもしれない。




毎朝、毎晩そう思った。




布団からも起き上がりたくない。


学校にも行きたくない。


あんなに可愛い小学1年生の子どもたちだけど


もう会いたくない。





なんで授業中に立ち歩くの。


なんでおはようの代わりにお友達殴るの。


なんで図工で思うように線が描けなかったからって椅子投げるの。


なんで私の耳たぶさわりに来るの。


なんでなんでなんで。


なんで?





教員1年生。


学級経営がこんなに難しいとは思っていなかった。




学生時代の教員実習での評価はA。


今なら分かるが、実習で上手く授業が進められていたのは


クラスの担任の先生が教室にいて、


子どもたちに目を光らせていたからで


私の力ではなかった。





なんで、それに気づかなかったんだろう。


学級経営の技を何よりももっと学んでおくべきだった。






教員は子どもたちの幸せのためにいる。


学校は子どもたちの幸せのためにある。





教育が未来を創っていく。


私は、自分が教員になることで


どの子も輝ける子どもたちが幸せな未来を創る一役を担うんだ。





心の底から、そう信じて教員になった。






私が受け持つ子どもたち、いいえ、関わった子どもたちを


すべて幸せにしていくんだ。




そう決意していた。






それが、入学式の翌日から崩れていった。




図工の時間に思ったように自分の顔を描けなくて椅子を投げた子がいた。


「おはよう」と、友達に挨拶する代わりに殴る子がいた。


授業中でも参観中でもお構いなしに、落ち着くからと私の耳たぶを触りに来る子がいた。


そして、授業中に紙飛行機を作って遊ぶ子があらわれた。





クラス担任として、自分がクラスをまとめられていないのが分かった。



自分が出来ていないことを認めるのは悔しかったが、


自分が悔しいとかそういうレベルの話ではなくて、


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