教員1年目の学級崩壊から倒れて救急車で運ばれた話

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未来を背負った子ども達を幸せにするのが先決。




「私は教員としての技術がありません。


助けてください。」




非を詫びて、学校に助けを求めるしかないと思った。



そして、私は校長や同学年の先輩教員に助けを求めた。




校長は、私のクラス参観にやってきたが、


「座りなさい~」


と、言うくらいで立ち去ってしまった。




目の前が真っ暗になった瞬間だった。




時には、立ち歩く子を一人連れていき、


校長室で自習させてくれたが、


個別に指導が必要だった子は、


私のクラスには7人いた。


全体の約5分の1だ。





一人連れて行ったくらいでは、


教室は収まらなかった。





隣のクラスのベテラン教員が、


また一人連れて、なんとか助けようとしてくれた。



それでも、収まらなかった。





自分の力のなさを毎晩泣いた。


泣いても何も変わらないので、


自分が力をつけるしかないと思った。





本屋さんで学級経営の本をかたっぱしから買いあさり、


学級経営に生かせそうな教具を買いあさり、


休日は実費で教員セミナーに参加した。





自分に教員としての力がないのが分かったのだから


力をつけるしかない。





消えてなくなりたいと、頭をかすめることもあった。


そんな風に思うくらいなら、教員辞めたらいいとも思った。




教員初めて1か月で辞めるって、


体裁悪いなと、思った。




他の同年代の教員は辞めずに先生できて、


私にできないって、私は欠陥人間かとも思った。




そして、何より、


今、教員を辞めたら、


一生子どもに関わる仕事はしたくないという気持ちで教員を終えることになる。



そんな人生も送りたくない。


そう、思った。





毎晩、泣き叫ぶ私を、夫が抱きしめてくれた。


抱きしめてくれても、現状は何も変わらないと


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