「大好きと言ってくれない妻」を幸せにするために、滅私奉公夫がした3つのこと

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その結果、妻には働いてもらうことにした。
子どもは一時預かりという形(毎日料金がかかる)で保育園に預けた。


今でも余裕がない妻が働きに出たらどうなるんだって不安もあったけど、
やっぱり感情が満たされる行動を取るってエネルギーが出るらしい。

見違えたように明るくなったし、仕事がストレス発散にもなっているようだった。
妻は本人も自覚していなかったが、もともと働くのが好きだったのだろう。


息子も意外と保育園を気に入ったようで、
女性の保育士さんにベタベタ甘えて楽しんでいるようだった。
なにより、自分で考えるクセみたいなものがついたのは嬉しかった。


家族のためにした2つ目のことは、「感情を確認する」ことだ。
欲求不満というと聞こえは悪いが、これが解消できるだけで人はガラッと変わるようだ。

家族の笑顔が増えて、私も「愛つながり」が満たされるのを感じた。
ぜひあなたも《ベースの感情4つ》について、いろいろ考えてみてほしい。


おかげで家族に活気が宿ってきた。
でもその活気の使い方がネガティブで苦労することになる。
そんなときに知った考え方を紹介しよう。

家庭の空気がよくなる「×を〇にする」考え方


私自身も好きなことを少しずつ取り入れるようになってエネルギーが湧き、
妻も感情が満たされるようになって、
かなり家庭が明るくなってきた。


でも、日々の生活の中で、
パートナーの悪い部分が目につくことは多い。

私は少しお腹が弱い方だったので、食品の扱いやキッチン回りの清掃にはうるさい。
逆に妻は、ほとんどお腹を壊したなんて聞いたことがないし、
ちょっぴり怪しくなってしまった食材でも平気で食べる。

逆に私は目が良くないので、廊下のほこりや、テーブルの汚れが気にならない。
(気付かない)
妻はレーシック手術をして両目とも1.5?くらいまで良くなってしまったので、
本当にうるさく言ってくる。


お互いに不満点をぶつけ合う時期が過ぎ、
あまりに言い負かされるので私が不満を言わなくなった時期が過ぎ、
気付けば妻が不満を言い出さないよう、ひたすらに配慮する時期がきた。


んー、なんか不公平だな。
でもいっか。

と、不満に思いつつもごまかしてきたんだけど、
あるときから息子にもダメ出しをされるようになった。

どうやら妻は息子にも色々うるさく言っているようで、
「ちゃんとしない」のは悪いことだと刷り込まれたらしい。

息子も妻に劣らず、勝ち気で折れない性格の持ち主。
加えて本当によくしゃべる口があるもんだから、
やたら語気を強めて正論(妻理論)をぶつけてくる。


家族に活気が出てきたのはうれしいけれど、
方向性がおかしいだろ……っていうか、妻が2人に増えてない?


そんな悩みをかかえていたある日、
今でもお世話になっている人のメルマガにこんな記事が載っていた。


"人間は大人になっても、本当は暴力的な部分も持っているし、
自分勝手な部分もエロい部分も持っていて、
実はそれが普通なんです。

あなただって赤ちゃんのころは、お腹が空いただけで泣き叫んで暴れていたんですよ。

そんな、本来持っている自分に「×(バツ)」をつけてしまうと、
途端に「それをしている他人」が気になって、目について、許せなくなるんです。"


ほうほう、
正直なところ、私は他人を批判するのはよくないと思っていた。
それどころか「怒る」ことすらダメだって自分に言い聞かせて生きてきた。

お陰で、2歳のころから「めちゃくちゃ優しいお兄ちゃん」だったし、
基本的に友達関係で苦労したことはない。(板挟みはあったけど)

でも「怒らない」のと「怒れない」のは全然違って、
良い部分しか見ないようにしているうわべだけの人間と、
ことさら深く付き合ってくれる人もいなかったように思う。

俗にいう「良い人どまり」。


妻の歯に衣着せぬ物言いには、
強いいら立ちとともに憧れに近い気持ちも持っていたんだと気づいた。


じゃあ、こっちもしっかり怒ればいいのかというと、
半分正解で半分間違い。

「怒れない」から「怒れる」に変わった方がもちろん良い。

私は怒ってもいいんだって許可できるようになると、
なぜか他人の些細な「怒り」が本当にどうでもよくなくなるんだ。


私の周りには怒りん坊がウジャウジャいるとばかり思ってビクビク生きてきたけど、
実は「怒ってはいけない」という×(バツ)をつけていたから、
自分が怒ってしまわないように避けていただけだったと分かった。


では、怒ることが半分間違いなのはなぜかというと、
やっぱり怒られて気分が良くなる人はいないから。


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