生きてて、よかった(3)


母が、いる


こんなところに


?!?!?!


電車は、発車し

私と母は、ホームで

突然、再会をはたした



よかった!よかった!

会えてよかった!!!と

笑顔で泣いている母に

頭も顔も撫で回されながら

わたしは、何が何だかわからず

あははと、笑うしかない


なんで?!どうして??
ここにいるの?!


よかった!よかった!と
ホームで突然、パチリと撮られた写真は
すぐさま、家族にLINEで送られ

呆気に取られ、髪がボサボサで
ひどい顔をしている、コントみたいな写真

妹たちの、涙と笑いを誘ったようで
この写真の酷さは語り草になっている



とりあえずどこかで、ひと息つこう、と
階段を上がろうとする母に

この駅、何もないよ
隣の大きい駅まで、行かないと。と
次の電車を待ちながら
母が突然ここにいる理由を聞く。

携帯電話を、取りに行ってね、と
私と話したあと 
お寺に送るつもりで居たけれど

何か、すんなり送る気になれず
そのまま持っていて

朝、浅い眠りから覚めたら



送るより、行った方が早い

もしかしたら、会えるかもしれない

お父さん、わたし行ってくるね!



と、突然、朝いちばんの電車に乗り

出てきたのだそうだ。



さすがだね、と思う

母の、矢のような直感力

違う、と思ったらSTAY
行く、と思ったら即GO

の人なのだ

鉄砲玉のように突拍子もない



そして、偶然にも
ホームを歩くわたしを見つけた、奇跡

母の目的地は、隣の大きな駅だった

それなのに、何故か まちがえて
その一つ手前の駅で、降りる準備をして
席を立って、降りようと
何気なく窓の外を眺めていたら

どピンクの、スーツケースが
目に飛び込んできた

このスーツケースは

この旅の出発の時に慌てて買ったもの。
大金は使えないけど
欲しくないものはイヤで
売り場をウロウロ探し歩き
あきらめかけたときに、

売り場の裏側にひっそりと隔離されて
ここだよ!と目に飛び込んできた
可愛いどピンクの、スーツケース

素晴らしい旅立ちのしるしのように
可愛くて嬉しくてお気に入りのその
スーツケースは

警察が、わたしを探す時
最後に寄ったコンビニのカメラの画像を取り寄せ
この人ですね?と確認に、見せられた

その画像に映っていた

どピンクの、大きなスーツケース

深刻な場面でありながら


もし、、、死ぬつもりだとしたら、、

こんな、大きな、どピンクの
スーツケースを

持って出掛けますかね、、、?と

ひそやかな笑いを誘った

家族みんなの記憶に残った

象徴の、スーツケースだったのだ。

そして、電車から
ピンクのスーツケースを見た時

あ、、、ピンク、、?!


!!!!!!

と、わたしに気づき

思わず車内で、窓をバシバシ叩いたらしい

そして、急いで降りて私に駆け寄り

弾丸のように飛びついてきたのだ、と。

お互いに、間違えて、

目的の駅の、一つ手前の駅で


奇跡的な再会をした。



どんな間違いも、

ロスに見えた出来事も


結局は、それが最善だったということ


想像なんか遥かに超えた


ギフトのような、出来事は

この旅立ちの時から際立って濃く

ずっと繋がっていく




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